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関係の改善は、症状の改善を生む

身近な人との人間関係がうまく行かず、症状が出ることは非常に多いことです。

言いたいことはあるものの、相手の反応が予測できて、
それを考えると結局何も言えなくなる。
あるいは、言ってみたものの、好意的な反応は返ってこなかった。

そして、フラストレーションはたまってゆく。
ついに、心身の不調を来たすレベルにまで達してしまう。

ストレスがたまると、自律神経系、ホルモン系(内分泌系)、免疫系の
どこかにボロが出ると言われています。

心の健康も、よろしくない状態へと変化してゆく。

それでも、まだ我慢し続ける。
言いたいことは言えない。

問題の核心に触れることについては言えずじまいだが、
大なり小なりお互いの関係がギクシャクしてきて、
別の些細なことで衝突することもある。

苦しいですよ。

手をこまねいていると、さらに悪化してゆくこともあります。

どこかで、こちらの行動パターンを変更できると、この苦境を改善できる
ことがあります。

どのような行動や発想がいいのか、少しご紹介いたします。

(1)
以前少し触れました、アサーティブな方法で表現してみられては
如何でしょうか。
相手を十分に立てて、あるいは相手に感謝して、その後に自分の考えを
穏やかに伝えるという方法です。
相手の方に、このようなお手紙を書かれたことでお互いの関係が改善し、
症状が良くなった方がおられます。

アサーティブにつきましては私とて少々カジッた知識に過ぎませんので、
是非色々と調べていただければと思います。

(2)
今度は、(1)とは打って変わったパターンです。
言おうか言わまいか迷いに迷ったけれども、もう我慢できなくなって
とうとうドカンと言っちゃった。
こういう場合もあり、かな(やっぱり、やんわりと言った方がいいですね)。

自分は、そのようなことはもうこれ以上、受け入れられない。
そのように、宣言するわけです。

自尊心を取り戻すのです。
相手を尊重するが如く、自分自身を尊重する。

こうして、お互いの関係が健全になるケースがあります。
すると、フラストレーションは消えて、症状も改善する。

(3)
「苦しい、不運だ」としか思えない状況に、何とかして肯定的な意味を見出す。
例えば、これは自分を飛躍させてくれる状況を周囲が作ってくれているのだ、とか。

これは、上級編です。極意と言ってもいいでしょう。
広い世の中には、ついにこういう発想が出来るレベルに到達した人もいるようです。


いずれにしても、苦しくなればなるほど、「何とかしたい」と思わざるを
得なくなり、答えを見つけ出そうとして必死になれることがあります。


関係の改善→相互理解→緊張の緩和→ストレスの軽減→症状の改善

さらには、症状の改善→行動力の改善→パフォーマンスの向上→いい結果
となり、好循環が生み出されてゆくことも夢ではありません。

学生時代から、人生談義とかが好きでしたので、ややもすればこういう
話になってしまうんですね。

症状は、ある原因による結果であり、結果としての症状に対して必要に応じ
薬を使っています。
症状が強い時には、薬を使って状態を改善したほうがよいことがあるのは
言うまでもありません。
それと同時に、もし人間関係の問題が病気や症状の原因として考えられる
場合は、その問題についても取り組んでゆくべきです。
実は、当院の診察では投薬なしで精神療法だけ、という患者さんも毎日
かならずいらっしゃいます。
手間ひまはかかります。
我ながら少し呆れる診療スタイルですが、これが好きなんです。
ですから、一日があっという間に終わります。

一方、日本の医療事情では診察時間にも限りがありますので、皆様にとって
一番大切な話しから効率よくお話しをさせていただきたいと考えております。
歯医者さんでも、一遍に全部の歯を治療出来ないのと同様、複数の問題が
ある場合は次回に持ち越しということになりますので、ご理解いただければ
幸いです。

最後までお付き合いいただき、有難うございました。
by shin710Y | 2009-04-14 20:02 | こころの健康
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