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それでも岡田監督は英雄である

いよいよW杯直前モードに入ってまいりました。

まだ少し先のことになりますが、サッカー日本代表の次期監督には
考えうる限り優秀な外国人監督を迎えたいと、個人的に思っています。

いや、やっぱり日本人でもいいかも。

正直なところ、よくまとまっていません。
失礼しました。

さて、今回のブログ・タイトルは挑戦的にしてみました。

もしあなたが、こんな状況だったらどんな気分になるか、
ちょっと想像してみて下さい。

あなたが平和に暮らしていた時、
突然大役を頼まれた。

前任者は、世界的にも評価が高く、誰もが
一目置く偉大な存在。
部下にも非常に慕われていた。

その人が、急病で倒れたので、ピンチヒッターを
是非頼まれて欲しい。

青天の霹靂。

自分から立候補したわけでもなく、
是非にと拝み倒されて、やむなく一肌脱ぐ。

責任は非常に重いです。
日本中にあなたのことは知れ渡ります。
いい結果を出せば評価されますが、
結果が悪ければ一部マスコミに散々叩かれます。

天国と地獄を行き来するジェット・コースターです。

スーパーに買い物に行っても、商店街や
繁華街、旅先、とにかくどこに行っても
注目されます。

一仕事するたびに、大勢の人達とTVカメラの前で
記者会見に応じて、自分の考えを述べる必要があります。

発言内容は、何度もTV放映され、翌日の新聞に載ります。

あまり深く考えずに不用意なことを言うと、
迅速にバッシングの嵐が巻き起こります。

仮に自分の考えがブレていなくても、周りの人達は
入れ替わり立ち代り
「この人でよかったのか?もっと他にいい人がいるんじゃないか?」
「前の人はよかった。本当に残念だ」
などとブレ続けます。

ネットの掲示板でも、酷評されます。
どこの誰だか分からない人達から、上から目線で
こき下ろされます。

試合中にも、ふとした表情がTVや写真に写されます。

評論家によっては、フルネームで呼び捨てにされます。
監督業を一度もしたことのない人から、
「ああすべきだ、こうすべきだった」とお叱りを受けます。

試合に負ければ、品位を欠いた一部メディアから
戦争犯罪人として断罪されます。

そして、結果次第では何年たっても
「あの時代は、最悪だった」と悪夢のように語り継がられます。

・・・・・・・・・・

こうした大役を、岡田さんは引き受けてくださった。

3連敗して、日本サッカーはこの夏で終わるという
悲観主義者もいるようですが。

仮に、3連敗したって、それがどうしたというのだ。

世界の厳しさが身にしみて分かって、
いい勉強になるじゃないか。
日本人が、ハングリー精神を養う絶好の機会になるじゃないか。
課題を見つけて、創造的に解決してゆけばいいじゃないか。

本当にサッカーを愛するのなら、一から出直して、
新しい歴史を作り上げてゆけばいい。

我々は、腰抜けではない。

サッカーは、ゲームです。
楽しみましょう。
勝ち負けのあるゲームですから、
勝ち負けがあります。

良かったところ、改善すべきところ、
大いに議論するのも楽しいものです。
客観的・冷静な分析が必要です。

ただ私は、敢えて大役を引き受けた人物に対して
人格攻撃・人格否定をすることは、はしたないことだと
考えるわけです。

岡田さん、少し早いけど、これまで有難うございました。

これからはキャリアの集大成。
思う存分、選手達と暴れ回ってきてください。
by shin710Y | 2010-05-31 21:24 | 日記
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