人気ブログランキング | 話題のタグを見る

温熱治療のご紹介

当院で4月半ばまでに、温熱治療器を
導入します。

温熱治療は、整形外科やリハビリテーション科などで
物理療法の一環として取り入れられていることがありますが、
治療器メーカーによれば心療内科では前例がないとのことです。

そこで、簡単に温熱治療のことをご紹介します。

【当院における温熱治療の位置づけ】

心療内科における通常の薬物療法と精神療法を
補う形での、補完的な治療として位置付けています。

疲れた体をケアします。

そもそも心と体は、お互いに影響しあっています。

心の緊張や不安、ストレスが、体の症状を
引き起こしている場合は多いですし、
逆に体がゆったりすると、精神的にも落ち着いてきます。

そこで、体からのアプローチとして、
温熱治療を取り入れることとしました。

【温熱治療器とは】

遠赤外線により体の深部を温めて、血管を拡張して血行を改善させます。
細胞の活性化、自律神経の調整、リラックス、新陳代謝の促進、
鎮痛作用、老廃物の排泄促進などの効果があります。
仰向けに寝た状態か、座った状態で治療を受けます。

【温熱治療の適応】

疲労感、肩こり、腰痛、背部痛、筋肉痛、冷え性、更年期障害
夏場の冷房病、動脈硬化、肥満など。

【当院の温熱治療の禁忌】

当院に来院される方で、禁忌(絶対にダメな場合)に該当にする方は
少ないと思われます。

身体的急性疾患(特に炎症性のもの)、強度の身体衰弱、結核、
慢性腎炎および委縮腎、外傷、細菌性疾患、熱性疾患、
妊婦(座浴は可)、および医師から入浴や運動を禁止されている方。

また、体内に埋め込み金属のある方(人工関節)は不可ですが、
ペースメーカーの患者さんは座浴で短時間なら対応可能です。

【よくあるご質問】

Q1 1回の治療にかかる時間はどのくらいですか?
 →7分~10分程度です。

Q2 どのような服装で治療しますか?
 →着の身着のままで大丈夫です。
  ただ、上着は脱がれたほうがよいでしょう。
  それと、衣類は自然素材のものが一番心地よいです。

Q3 汗びっしょりになりませんか?
 →湿度の制御を行なっているため、汗が出てもすぐに乾いてしまいます。

Q4 ベルトなど、体外の金属は大丈夫ですか?
 →そのままでOKです。はずす必要はありません。

Q5 遠赤外線治療で、日焼けしませんか?
 →例えば、女性でスカートの場合でも、日焼けはしません。
   どうしてもご不安なら、タオルをかけて使用すればよいでしょう。

Q6 夏場は不要なのでは?
 →夏モードで、温度を下げてご利用いただけます。
   冬モードと夏モードとがありまして、夏は冬より
   15~20度ほど下げて治療します。

   夏場は冷たい飲み物をよく飲んだりしますので、案外と
   内臓が冷えて弱っている場合があります。
   そこで、夏設定での温熱治療に意義が出てきます。
   冷房病のかたは、冬モードでもいいくらいです。

Q7 何か、健康被害の報告がありますか?
 →開発されて30年以上の歴史があり、そのような報告はありません。

Q8 保険が利きますか?
 →保険適用です。

Q9 ちなみに治療費はどのくらいですか?
 →3割負担として、通常の診療費(初診料や再診料など)に
   110円ほど加わります。
   精神療法なし、薬の処方もなしで温熱治療のみの受診ですと、
   3割負担で再診の場合、トータルで330円です。
   ただ、土曜の午後などは、再診料に時間外加算がつきます。

以上、簡単ですが温熱治療についてご紹介いたしました。
by shin710Y | 2015-04-07 14:14 | クリニックの様子
<< 温熱治療と、健康法 増築が一通り終了しました。 >>