生活習慣を変えることは非常に難しいですが、成功すれば得るものは大きいです。
高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の患者さんに対する治療では、相手の立場を尊重しながら、気長にお付き合いすることが大切だと、多くの内科等の先生方が指摘されています。
生活習慣と同様に、物の考え方や捉え方、価値観を変えることも本当に難しいです。自分自身を振り返っても、せっかく一度良くなりかかったのに、また後戻りすることが多々あります。
しかし、これをいい方向に変えられれば、人生は大分変わるでしょう。
今、多く見受けられるのは、大なり小なり「自分なんかに価値は無い」という想いを持った方々です。その方にお聞きしますと、色々ないきさつがあります。他に、自分自身や周囲に対してついつい否定的なものの見方をしてしまうのがクセのようになっている方もいらっしゃいます。それに引きづられる形で気分や体調がすぐれなかったりします。
こういう状態は、生活習慣病になぞらえて、「思考習慣病」と言っていいのかも知れません。
そんな時は、その方にまず共感することが大切だと思います。それがスタートです。共感することは精神医学のイロハであり、最高の技術でもあるでしょうし、一番難しいことでもあるかと思います。その都度共感が必要になります。そして、冒頭に記しましたように「相手の立場を尊重しながら、気長にお付き合いすること」が大切でしょう。
少しずつですが、固くなってしまった考え方をほぐしていけないことはありません。
なお、認知療法という心理療法があります。物の見方を柔軟にして、ストレスを軽くする方法です。上記の内容も、認知療法の考え方を参考にしたものです。認知療法の際も、やはり共感が前提条件になります。共感を抜きにすると、すべてが「パー」です。
何か、硬い文章になってしまいました。
私も修行不足ですが、あまり焦らず、ぼちぼち行くことが大事だと思っています。