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旅立ち

1年以上通院されていた方が、苦境を乗り越え、このたびめでたく遠い都会の街に旅立って
ゆかれました。

「今日が最後の診察です」と、これまでのことを感無量の思いで語ってくださいました。
私も感無量になりました。

一見、何の改善も変化もない診察の繰り返しでしたが、その方は自分を見つめ、自分と向き合っていました。自分の中の「あってはならない自分」と正面からぶつかり合い、自分が苦しむパターンを次第に客観視してゆかれました。

その中で、いろいろな気付きが得られたそうです。

治療経過中、かえって悪化してどん底の状態で呻吟されていた時期もありました。私にとっても正念場といえました。その頃は、その方の視野が広がって、「あってはならない自分」のことがはっきりと見え過ぎていたのだと思います。苦しかったと思います。

でも、そこから這い上がってゆかれて、次第に雰囲気が軽くなっていかれました。徐々に行動的になられて、あれよあれよと事態は進展し、今回の旅立ちに結実しました。

本人さんも自覚されているように、まだ「完全復活」ではありません。不安材料を残しています。いろいろ大変なことも待ち構えているのでしょう。

だけど、まあ何とかなるのではなかろうか。そんな気がします。
遠方になってしまいましたが、今後の幸運を祈らずにはいられません。Congratulations!

その方から学んだことは、数え切れません。人間の本質を見た気がします。とっても純粋に悩んでおられました。「悩み方の王道を行く」ような、苦悩でした。「とっても正しい悩み方」とでも表現できます。このブログで何回も取り上げましたように、マイナスの自分と向き合う作業であり、完膚なき自己否定です。言葉では言い表せない苦悩があったことと拝察しますが、極めて実り多い作業だったと思います。

これがあるから、この仕事はやめられません。私みたいな人間に、よくぞ付いてきて下さったと思います。

有難うございました。どうぞお元気で!
でも、頑張り過ぎないようにね!

オイラはこれからも岡山の地で、やって行くかな!
by shin710Y | 2007-09-22 17:46 | クリニックの様子
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