「心身に不調を来たしました。」と言って受診された方がいらっしゃいました。
当初、何事にも自信がなく、人の目がとっても気になるようでした。体調も悪かったです。
当面は、お薬をある程度使って治療していました。いろいろ、お話もお聴きしていました。
低空飛行が、続いてゆきました。
その後段々と、良くなって来られました。少しずつ、自信がついてきました。お薬も、時間をかけて減らしてゆき、そして薬から卒業されました。
今では、仕事でトラブルが起きた時でも、「口では相手に謝りつつも、『自分が悪いんじゃない』と思えます。その場では謝っておかないと、角が立つし」とのことです。
頼もしい限りです。私好みの、図太さが備わってきました。
ご本人も、こう言われています。「薬を飲んだりして治療する前よりも、何か逞しくなった感じです。したたかになった、というか」と。
面白いものです。いい加減な部分が身について、かえって社会適応が向上されています。
ホンネを肯定し、タテマエも肯定する。そうすると、自分の全部を肯定していることになります。
これが、自己受容です。本当に、頼もしい限りです。メデタシ、メデタシ。パチパチパチ。