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診察風景 1 自己肯定感について

「以前は、もっと話を聴いてもらえたのにな・・・」
最近、診察時間が短くなってきたと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そうですね・・・。
おかげさまで開業4年近くたちましたので、来院される方が少しずつ増えてきました。
私どもも、張り切って仕事に励んでおります。
お越しになる方が増えますと、どうしても診察時間が反比例して短縮してゆきます。
1日がどんどん長くなってゆけばよろしいのですが。
実情をご理解いただければ、大変有り難く存じます。

そこで、お互い話し足りないかもしれない部分を、ブログに
書き綴ってみようと思い立ちました。

診察室でのやり取りを、個人情報保護に気をつけて、
取り上げてみます。
よくあるご質問に、私が答えている風景を思い浮かべて
くだされば、幸いです。
診察の補助になればいいなと、思います。
我流の診察ですから、あくまで参考程度にして下さい。

思いつくままに書きますので、系統的ではありません。

よくある会話 1

「自分は、自己肯定感が少ないんです。それなりに、やってきたという思いも
ないことはないんですが・・・あの時、こういう選択をしておけばよかったな、とか
思う自分もあります。」

「そうですか。前向きにやってきた部分もあるけど、後ろ向きに考えてしまう
自分もいるんですね。それが、いやなんですね。
確かに、あの時、ああしておけばよかったな、とか考えている時って、
苦しいものですよね。
でも、その時その時に浮かぶ気持ちを大切にされたら、いいと思いますよ。
自分の色んな気持ちを大切にすることが、自己肯定なのかな、と今のところ理解しています」

こんなことを言われたら、どんな気持ちがしますか?
そうなのかな?と思われる方だけでなしに、
納得がいかない方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

私の発言の続き:

「おとついのNHKテレビで、アフリカ難民を支援する日本人のスーパー・ウーマンが
特集されてました。とっても明るく、精力的に活躍されてますが、深刻な挫折で落ち込むことも
あるとのことでした。そんな時、彼女は『今夜は落ち込むぞ』と決めて、部屋の照明も
落ち込みモードにして、とことん落ち込むそうです。そうすると、次の日はまた元気に
なれるそうです。」

「スーパー・ウーマンと我々との単純な比較は出来ませんが、心というものは、
落ち込むことを許可してあげると、逆に落ち込みから早く脱出できるのだと思います。
落ち込んでちゃ、いけないと思い過ぎずに、落ち込む時は落ち込んでみてもいいのでは
ないでしょうか。それが、自分の感情を大切にするということなのでしょう」

注)状態によっては、このような精神療法だけでは不十分です。

このような話で、「そうですね」と納得される方もいらっしゃれば、
「でも、もうずっとこの状態が続いています。いまだに立ち直れない自分は、
何なのでしょう」と、さらなる疑問が湧いてくる方もいらっしゃいます。

こうして、診察は続いていきます。
次回に仕切り直しにする必要も出てきます。

今日は、このあたりで終わりにします。
by shin710Y | 2008-05-29 20:13 | 診察風景
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