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不安のコントロール法

感情は、どうすればコントロール出来るのか。

コントロールする対象は、いわゆる否定的感情でしょう。
肯定的感情のコントロールに苦労する人は、あまりいないでしょう。

否定的感情のコントロールは、なかなか厄介です。
大変に難しいと言えます。
私自身、教えて頂きたいくらいです。

ただ、方法がないわけでもありません。

否定的感情の種類は、不安、悲しみ、怒りなどですが、
究極的には不安で代表出来るように思います。

これまで私が勉強したことを整理すると、不安のコントロール法は
次の3種類になるかと考えています。

1)不安と、闘う。
2)不安から、逃げる
3)不安を、受け入れる。

少し上記3つを検討してみたいと思います。


まず、「1)不安と闘う」について。

不安と闘うというのは、例えば「大丈夫!」と自分に言い聞かせることに
よって、今ここにある不安を押さえ込もうとする作戦です。
「頑張れ」「気合だ!」と自分にハッパをかけることをご想像下さい。
勝負事など、何か達成するためには必要なことだと思います。
信頼している人から「大丈夫」と言ってもらえれば、安心出来ることが
あるでしょう。
あるいは、スクラム組んで「ファイトーッ!」とかね。
青春だア・・・。


次に、「2)不安から逃げる」という方法。

例としては、不安に思っていることから文字通り逃げてみたり、
お酒をあおって酔っ払ってしまうことなどがあるでしょう。

明日試験というのに、何度も読んできたゴルゴ13のマンガを
徹夜で読み返した、なんてことはありませんか?

ちなみに、例として挙げたのは、全部私の実体験です。

逃げるが勝ち、ということもあります。
あまり真面目になりすぎても、体が持たないのだ。


最後は、「3)不安を受け入れる」というやり方。

これは、ちょっと耳慣れないかも知れません。
受け入れる、というのは、不安になっている自分を暖かく
見守ってあげるということです。

上記1)と2)が、不安を拒絶するスタイルとすれば、
これはその反対です。

「不安に思う自分は、何てダメなんだろう・・・」と考えがちですが、
「でも、こういう状況では不安になるのも別に不思議じゃないゾ」と
物分りのいい態度で自分に接してあげるわけです。

そういう物分りのいいオジサンやオバサン、あるいは老賢者みたいな
人に自分の話をきいてもらえたら、安心出来るでしょう。

今ここにある不安を減らそうとするのではなく、その不安と共にあること。
不安はかえってひどくなるかもしれません。
でも、不安をそのまま感じていたら、自分が何を不安がっているのか
もっと深い部分で気がつくかもしれません。
問題を特定出来るかもしれません。
そうしたら、「こうしたらいいんじゃないだろうか」みたいなアイデアが
出てくるかもしれません。
何となく、覚悟が出来るかもしれません。
なりふり構わず、プライドをかなぐり捨てられるかもしれません。

色々感じていると、結局はひどい自己嫌悪に襲われるかもしれません。
そういうときは、もう一度自分に対して暖かい目線を向けてみましょう。

「こういう時って、本当に自己嫌悪がひどくなるもんだよね」と。

自分に対して慈悲深くなってみるというか。
自分への思いやりです。
日常生活の、小さな場面から始めてみませんか。
少しずつ、自分への思いやりを育んでゆくのです。

つまり、3)の方法は、不安を拒絶するのではなく、不安と調和する
方法と言えるように思います。

どのくらいの時間をかければ、そんな風に出来るようになるのか。
ウーン。私にもよく分からないです。正直なところ。
自分に限って、そんなことは無理だと思えてしまうかもしれません。
「とても自分には無理だとしか思えないよね」というわけですね。
いろいろと、あったんでしょうね。
今は、それでもいいんです。

あの手この手で、不安とお付き合いしてみては如何でしょう。
1)2)3)、全部OKです。

最後まで読んでいただき、有難うございました!
by shin710Y | 2008-10-06 19:50 | 診察風景
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