人気ブログランキング | 話題のタグを見る

どん詰まりからの数学的脱出

長いトンネルの中に入っている。
先には何も、見えて来ない。
日がまた昇ることはないのか。

やる気が出るかどうかは、結局のところ光明、つまり答えがあるのかないのか、
それによるところが大きいです。
今見つからなくても、答えがあることだけはっきりしていれば
頑張れる。
しかし、答えが絶対無いことになると、頑張る気持ちは消えうせる。

これまでの経験、知識、考え方だけでは、答えを出せないかもしれない。
これまで身に着けてきたことは、人生の諸問題にある程度有効であった。
成功していたかもしれない。
しかし、今はそれらのやり方では歯が立たない。

つまり、これまでの方式は、人生という問題を解くために必要ではあったが、
十分ではなかった。
ならば、どうするか。

ここで、数学の知識を拝借しましょう。
何でまた、こんな時に数学が出てくるの。
心配はご無用。私自身、ほとんど訳は分かっていないから。
難しい数式は一切出てきません。というか、出せません。

代数学の基本定理。
「n次方程式は、複素数の中にn個の解を持つ」

ジャジャ-ン!何か、すごそう。
複素数って何?ということはさておき、とにかく答えがあるということだけ理解しましょう。

では、どうやって答えを出すの。
「+,-,×,÷,√」の5つの計算法だけで解く、つまり代数的に解こうとすると、
4次方程式までしか解けないらしい。
5次方程式以上は、代数的に解けないことが証明されている。

解が存在するのは確かだけど、その解を導き出すことが出来ない。
たとえば、江戸幕府の埋蔵金が日本中のどこかに存在することはわかっているが、
その見つけ方がわからないようなもの。
だから、もし自分の担当した問題が6次方程式だったりしたら、これで一巻の終わり。

でも、ご安心を。
代数的解法の上を行く方法なら、解けるらしい。
これまでに慣れ親しんだ方法は、捨て去らないでいい。これからも、色々と使い道はある。
そして、その延長線上に、新しい方式がある。

さて、もう一度最初の話に戻しましょう。
じっくり問題を見据えているのに、いつまでも袋小路から抜け出せない。
色んな人に意見を求めたり、ありとあらゆる本も読んでみたけれど、答えが見つからない。
これでは諦めてしまっても、おかしくはないですよね。

けれど、ひょっとしてひょっとしたら、実はどこかに解は存在しているのかも知れません。
何気ない時に、ふっと違うものの見方が出来たことはありませんか。
超越的な気付きです。それは、突然やって来ます。創造的な瞬間です。

今、答えが見つからなくても、実際に答えがないとは限らないということを、
数学は教えてくれています。

理屈ではどうにもならなくても、理屈を超えた世界があるということを、
理屈の世界を扱う数学が証明しています。

寝つきが悪い方は、寝る前に今回のブログを読んでいただければ
役に立つかもしれませんねえ。
by shin710Y | 2008-10-14 20:36 | こころの健康
<< 適材適所 不安のコントロール法 >>