人生に失敗は付き物。私も、人生のわび・さびを少しずつ理解しつつあるとは
思っておりますが、本日は(本日も?)力一杯自画自賛させていただきます。
ある方が、おかげさまで随分とお元気になっていただけました。
その方が、私に教えてくださったことをご紹介いたします。
***メンタルクリニックといっても、今となっては「かぜをひいたら病院に行く」
という気軽さを感じます。
一旦薬を始めたら、やめられなくなるのかと思っていましたが、薬をやめられました。
病気になる以前の、「別に何ともない」と思っていた頃の自分より、今の自分の方が
好きですね。
毎回の診察の内容を日記に書き綴っているのを読み返してみたら、いい復習になりました。
前よりも、自分を上手に表現したり、自分の気持ちに気がつけるようになりました。***
でへへへへ。
自慢話のオンパレードとなりました。本当に有り難いことです。
病前の自分よりも、現在の自分の方がバージョン・アップされているとのことです。
これこそ、私の最終目標としているところです。
病前の自分 → 病気になった自分 → 今までとは違う自分
このように、進化を遂げておられます。
あとで振り返ってみると、病気になった自分は、実は病前の自分よりも
前進していたのかも知れない。
まあ、とてもそんな風に考えられない場合が多々あるのも事実ですが。
そこで通常は、皆さん病前の自分に戻ろうとされますが、実は単純に
そこに帰るだけではまた同じことの繰り返しになることがあります。
再発という問題です。
高校のときに習った哲学の話に例えると、「正→反→合」という進化を遂げれば
あとは大丈夫です。
私のさらなる理想をぶち上げますと、単に病気が治っただけで終わらせず、
健康度をどんどん高めていっていただきたい。
このように願っております。
注:薬は長期的に服用していただく必要がある患者さんがいらっしゃるのも事実です。
むしろ、そちらの方が私の本職です。これからも、コツコツと診療に取り組んで参ります。
無理のない範囲で減薬できれば、それにこしたことはないと考えております。