<   2006年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧

診察時間

診察はゆったりとした時間の中で行ないたいものです。患者さんも色々とお話になりたいことがあるでしょうし、こちらとしても例えば病気の説明にたくさん時間を割く必要があることもあります。開業当初はのんびり診療していました。電話帳に広告を出すのを忘れていたせいもありまして、「ゆったり」を通り越して暇でしたね。開業して2年1ヶ月経過した現在では、当初のようにはゆっくりと診療出来なくなってきました。

初診時は基本的に30分以上、時に1時間近くかけています。再診時の診察時間は数分~30分以上と幅があります。その方の状態や当日の混雑状況にもよります。当院は午前中は予約なしの来院順としておりまして、運営がちょっとアバウトな感じになります。単純なお話で失礼しますが、1時間の中に4人いらした場合はお一人15分になります。その中のお一人が30分かかったとしますと、次の方々は10分未満にしませんと順調に進行しません。しかし病気というものがそう単純に割り切れるはずもありません。段々と後の方の待ち時間が延びてしまうことがあります。同じ日の中でも待ち時間が大きくばらつくこともあります。午後の予約制の時間帯ですと、予約時間から30分以上お待たせすることはまずありません。

診察を効率良くするための、ちょっとした工夫があります。例えば、お話になりたいことが多い場合は、話題や検討課題を列挙したものを紙に書いて診察の始めにお渡しくださると助かります。大事なことを診察のはじめの時間に言っていただくのも有難いです。

予約制については、以前アンケートをとらせていただきました。5月30日のブログをご参照ください。

診察時間と待ち時間の連立方程式をどうするか、これは難しい問題です。多くの医療機関で苦労されている問題です。この問題の根本的な解決策は、医者を増やして病人を減らすことでしょうか。まあ、当たり前の話ですね。医療の提供者側と受けての双方の努力が必要です。お金がからむ問題でもありまして、お役人さんや政治家の先生のご理解も必要です。さらには・・・。きりがなくなりますので今日はこれで終わりにします。
[PR]
by shin710Y | 2006-08-26 17:48 | クリニックの様子

職場復帰の話

当院でも、通院されている方の中に現在病気で仕事を休まれている方、あるいは職場復帰を果たして徐々に慣らして行かれている方がいらっしゃいます。

復帰に対する想いは患者さんによって違い、一様ではありませんが、早く元の状態に戻したいという気持ちが強い方がいらっしゃいます。当然のことです。ご家庭や職場の事情もあるでしょうし、早く良くしたいという気持ちはいたって健康的とも言えますが、患者さんの焦りである場合もあります。

大切なのは、着実に良くすることです。

出来ればゆっくり調子を戻したほうがいいでしょう。飛ばしすぎて、こけてしまわないことが大切です。勝ち戦よりも、負けない戦を心掛けた方がよろしいかと思います。
[PR]
by shin710Y | 2006-08-19 13:40 | こころの健康

日本人の意外な長所

きのうオシムジャパンの初戦がありました。
またもやサッカーの話題になってしまうのですが、サッカーから学べるものは多々あります。

オシム監督は単なるサッカー人ではなく、サッカーを通して人生や哲学を語る人なので私は
早くもとりこになっています。

オシム監督の言う日本人の長所の一つである「俊敏性」ですが、これはよく考えるとサッカーにおいては素晴らしいアドバンテージになります。

試合の中でスピードがどのように問題になるかというと、昔釜本選手が現役時代に「50メートル走のように一列に並んでヨーイ、ドン!ということはなく、実際にはもっと短い距離を瞬間的にダッシュする時のスピードが大事」ということを言っていました。現代サッカーはどんどんコンパクトで狭いエリアの中でボールが動きますから、数メートル程度の短距離でのスピードが益々重要になるでしょう。その状況下では、日本人は本当にスタートダッシュが早く、スピードがあるのです。100メートル走では黒人選手などに全く歯が立ちませんが(後半から終盤にかけて)、スタートしてすぐの距離では引けを取りません。サッカーでは、それで十分なのです。よく日本チームはスピードがあると評されますが、それは本当なのです。日本人の身体能力は、実はなかなかのものだったのです。

我々一人一人も、案外と色んな能力を持っているのではないかということが実は今日一番言いたかったことです。寅さんの如く、今日も涙の日が落ちるという毎日ではあっても、奮闘努力したいものだと思っています。
[PR]
by shin710Y | 2006-08-10 19:37 | 日記

適者生存仮説

徒然なるままに、このコーナーを記しています。
今日は、適者生存仮説というものに触れてみたいと思います。

これは、弱肉強食の論理のことだと思って下さって結構です。これを自分に当てはめる方がいます。自分のような弱者は淘汰されていいと思うと言われます。自分自身を振り返った時、自分には何のとりえもないし、生きていても誰の役にも立たなくて存在価値がないからこの世に必要ないのではないか、と。あるいは、とにかくしんどいから、人生をリタイアしてもいいのではないか。

そのように考える方は、論理的思索の果てにそう思うようになったというよりは、人生で何らかの否定的経験が蓄積してそのように感じるようになったように思われます。とりわけ、他者との分離体験が苦痛をもたらすものと思われます。分離体験とは、孤独を味わうことです。一体感や連帯感の欠如は大変な苦しみを引き起こします。

この苦痛を解消してゆこうとする時、当人の努力だけではなしに周囲からのサポートがあったほうがいいでしょう。相手を一旦ありのまま受け入れることがスタートになります。具体的に問題を解決して行くことも大切ですが、論理的に話を突き詰めすぎるとかえって行き詰まってしまうことがあります。論理だけではなしに、情緒的連帯感を形成してゆくことが得策ではないかと思われます。それが、困っている方にとっての肯定的体験となり、新たな体験を通して物の見方が変わる可能性があります。そして、当の本人さんは出来ることから少しずつで結構ですから、ほんのささやかな事で構いませんので何か人のために行動して行かれたらと思います。自分が何かしてもらった時、相手に「有難う」というだけでも結構です。感謝の気持ちを表明されると、誰しも嬉しくなります。そんなことからスタートしてみては如何でしょう。もちろん、疲れきっている場合はまず十分休息をとることが大切です。

自分には価値がないと思っている人も、実際には何か能力をお持ちになっています。今能力を発揮出来ていなくても、才能が眠っているだけの場合もあります。ところが自分自身への偏見が出来てしまっていて、自分はダメだと信じこんでいたりされるのです。一人一人の個性や長所を伸展させる取り組みが大切だと思います。問題点や課題の指摘も必要ですから、かなり気長な作業になると思います。ちなみに、偏差値教育が青少年のメンタルヘルスに悪影響を及ぼし続けている要因の一つだと考えています。
[PR]
by shin710Y | 2006-08-02 17:58 | こころの健康