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何が何でも突っ走る人

変わり者の私から、普通の読者さんへの新春ブログ第2弾です。

血液型による性格分類の科学的妥当性があるのかどうか、
知りませんが
性格にはいくつかの基本形があるということは精神科の教科書にも
必ずといっていいほど出ていることです。

患者さんの元々の性格も色々ですし、診断名も分かれるのですが
患者さんの行動パターンには、ある程度の共通項がみられます。

今回の話は、全員の方に当てはまる特徴ではありません。
一部の方々に、共通する特徴ですので、あらかじめお断りしておきます。

車の運転になぞらえてみます。

アクセル至上主義といいましょうか。

ブレーキを踏むのが大の苦手。
一旦停止したら、また前に進めなくなるかもしれないから、
とにかく行けるところまで、行っておこう。

あるいは、スピードを出すのが大好き、という
根っからのレーサー・タイプもいます。
ある種、非凡なものがあります。

こういう運転をしていると、どうなりますでしょうか。

ひたすら前進し、サバイバルしてこれたのは良かったが
ガソリンを使い切るまで走ってしまいます。
ついには、アクセルを踏んでも踏んでも、前には進まず。
強制終了です。

スピードの出たダイナミックな状態が大好きな方の場合、
カーブに差し掛かってそろそろ軌道修正した方が良い局面に
なっても減速しない。
カーブを曲がりきれず、はみ出してしまったり
最悪は横転して強制的に停止する。
アチャー。

止まるのが嫌なのに、一番嫌いな停止状態に陥ってしまう。

この行動パターンには、何か原因があるのだろうと思います。

体質的なものかもしれません。
止まる=ダメなこと、という実体験が根深いのかもしれません。
周囲の状況からして、突っ走らざるを得ないのかもしれません。
サービス精神が、旺盛すぎるのかもしれません。

何かが、駆り立てているのでしょう。

人間、自分のことはよく分かっているようで、
案外と分かっていないこともあります。

心のことについては、本を読んだり自習ノートのようなものを使って
独学で理解を深めることも出来るでしょう。

診療は、医療者と受診者のコラボレーションによって、
理解を深めていく場です。
予測どおりに行くこともありますし、意外な発見も
あります。

自分のことをよりよく理解してゆきます。
そうすると、どうしたら良いのか、処方箋がおのずと
見えてきます。

ブレーキを上手く踏む。
時々停止して給油する。
メンテナンスもする。

当然といえば当然なのですが、その当然のことを
体得するのが一苦労。

私は生活習慣病の専門的指導はしていませんが、
似たような状況ではないかと考えています。

腹八分にして、塩分を控えて、肉類も少なめにして。
運動もしましょう。
禁煙して、お酒もほどほどにしましょう。

答えは、わかっているのです。
でも、実行は難しい。

体得するしか、ありません。

インストラクターから、こんな風に動いて下さいと言われて、
その場ですぐに出来るわけがありません。
本を一読しただけでも、出来るわけがありません。

実際に自分でやってみて、失敗しながら段々とマスターしてゆく。

こう考えてみると、失敗というものも、案外と悪いものでは
ないかもしれません。

ご一緒に、少しずつ勉強してゆきましょう。
微力ながら、お役に立てれば幸いです。
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by shin710Y | 2010-01-23 20:21 | こころの健康

新年を迎えて

2010年がスタートしました。
今年も微力ながら、より良い医療を提供させていただけますよう
精進いたします。

新年から、お一人お一人のお話を伺って
それぞれの道を歩まれていることが
伝わってきました。

そこで改めて感じたことは、

調子一つとっても単純に「良い」「悪い」の
二つに一つでは表現出来ないな、
ということです。

病気が良くなった or 良くなっていない

職場に復帰した or 復帰していない

社会参加を果たした or 果たしていない

このような単純な二者択一では、
とても表現出来ないということです。

その人にとっては高いハードルになっている
目標を達成していくことを考えた場合、

「まあ、あまり深く考えずに思い切って
やってみたらどうか」とアドバイスしたとしても、

結果オーライだった例(ためし)がありません。

こういう問題で行き詰まっている場合、
一足飛びに「エイヤ」とジャンプして
ゴールに到達出来るものではありません。

実に細かい様々なステップを一つ一つ乗り越えて、
最終的に目標が実現する。

一歩進むたびに、
「よし。これでいいのだ」ときちんと評価してゆくことが
大切だと思います。
ハイ。

などと、いい調子のことを書き連ねて、最後に
何かジョークでも書こうかと思いましたが、
パソコンの前で10分張り付いていても思いつきません。

このままでは帰宅出来なくなって明日の診療に差し支えますので、
今回はここでおいとま致します。
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by shin710Y | 2010-01-08 20:45 | こころの健康