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始めにお断りしておきます。
私はまだまだ発展途上の身であり、足らざりしことのみ多き人間です。 ですので、これまでもそうでしたが、 本当は人様に何かを言えるような人間ではありません。 昨日の晩、あるレストランで出会った男性は、まだお若いのに、 どうも本当らしいのですが、宇宙飛行をする権利を取得されているとのこと。 一方、私などは、宇宙飛行なんて、するはずがありません。 出きっこ、ないですよね。 そこで、私はこう言いました。 「僕は、宇宙飛行は、しないんです。 ただ、空中浮揚にチャレンジしたことなら、あります。 ちょっと、アブない方向に飛んで行っていたかもしれませんね」 (注:単なる冗談です。私は危険人物では、ありません。) しかしながら、このような私でも何か人様のお役に立てることが ありはしないかと思いまして、ささやかな形ではありますが 拙文を披露させていただいております。 さて、これからの世の中は、以前にも増して、 「素直さ」「謙虚さ」が必要になってきているように思います。 素直に何にでも「ハイ!させていただきます」と言うのがベストです。 どなただったか、ある患者さんに教えてもらいました。 何かを頼まれたら、「ハイ・ニコ・ポン!」で行きましょう、と。 「ハイ!」と元気よく返事をして、 「ニコ」っとして、 「ポン!」とやってしまいましょう。 爽快な感じがしますね。 実践目標としておきたいものです。 素晴らしい原則だと思いますが、 一方で注意事項もあると感じます。 素直に積極的に行動してゆくと、どこかで限界が来ます。 何故なら、気力・体力・時間は有限であり、 人間一人に出来ることには限りがあるからです。 そこで、限界を超える時は、安請け合いせず 上手にお断りする技術が必要になります。 相手を立てて、丁重にお断りをしましょう。 出来ることと、出来ないことを穏やかに説明します。 周りの方々にお願いして、個人プレーではなく チームプレーをして成果を上げることも大切です。 何かを引き受ける時、チームメンバー全体の負担が増すかもしれない時は、 あらかじめメンバーの了解をとっておくことが大切です。 出来る・出来ない → 事実に立脚して論理的に判断する 相手にとって不都合なことを伝える → 敬意を持って、論理的判断を伝える 相手のオファーをお断りすることが、 必ずしも素直でない、謙虚でないということは ないということです。 むしろ、事情をお話しして丁寧にお断りする、 根気強く説明することも謙虚さの一つの姿では ないでしょうか。 これらのことを、私の人生の先輩に教えていただきましたので、 独り占めにしてはいけないと思い、ご紹介しました。 段々と、出来るところからやってゆきましょう。 完璧主義にならないことです。 ▲
by shin710Y
| 2012-09-14 22:01
| こころの健康
さる8月29日(水)、クレドビル17Fにある
岡山障害者職業センター会議室にて 今年度第1回事業主支援ワークショップが開催されました。 「うつ病等による休職者の職場復帰」がテーマです。 日頃懇意にさせていただいていた関係なのか、 何故か私を御指名下さりましたので、 「主治医から見た休職者の職場復帰」と題して 40分ほどプレゼンをさせていただきました。 ワークショップの構成は、下記の通りです。 1. 私の講話 2. ある事業所様からの話題提供 「職場復帰支援(リワーク支援)を利用して」 3. センター様からのリワーク支援ご説明 4. グループでの意見交換(各社の取り組みや課題、 工夫についての情報交換、意見交換) 5. 全体での意見交換 私は医師ですので、これまで患者さんサイドに立って 休職診断書を発行して参りましたが、 当日参加されたのは主として人事部、総務部、 産業保健師の方々であり、 それぞれ違う立場の方々とご一緒出来まして 様々なことを教えて頂きました。 ちなみに、当日お話しました内容の一部をご紹介しますと、 当院で2011年1月以降になって 初めて休職診断書を発行した患者さんは、 今年8月までに計79名。 うち、男性が44名、女性35名。 平均年齢 36.8 ± 10.5 歳 病名の内訳は、 うつ病 36.7 % 適応障害 45.6% その他 17.7% その他、 ・うつ病が「治った」とは ・復職の基準 ・復職時期の判断 ・再燃・再発と断薬の関係 ・復職の流れ ・復職者への接し方、対応 ・復帰時にあり得るトラブル ・「うつ」の色々 などです。 参加された皆様のおかげをもちまして、 それぞれの立場を超えてなごやかな雰囲気の中で 有意義な意見交換が出来ました。 お声がけいただいた障害者職業センター様、 参加された皆様方に この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。 江戸時代に、財政破綻した米沢藩を率いた上杉鷹山は、 領民に限りない愛情を注ぎ、 心身障害者の妻から学びつつ、 厳しさと優しさの二つを両立させて、 上杉藩の強みと弱みを見極めて、 藩の潜在能力を見事に開花させた結果、 見事な奇跡的回復に導いたと聞いています。 「彼(かれ)を知り 己を知れば、 百戦して 殆(あや)うからず」 ~孫子の兵法~ プレゼンが無事終わってホッとしたためか 段々と話が大きくなってしまいましたが、 心の病と、心の健康について理解を深めることは、 かつてなく重要な時代になったと思います。 ▲
by shin710Y
| 2012-09-07 08:48
| クリニックの様子
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