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夜眠れない時の過ごし方

夜、思うように眠れずお困りの方がたくさんいらっしゃいます。
治療が必要なくらいの不眠症であれば、睡眠薬の処方も必要となります。

薬物調整は、医師とご相談のうえ、行っていくこととなりますが、
薬を使うかどうかにかかわらず、ご本人自身の養生も大切になってきます。
養生とは、生活習慣の改善など、自分自身による健康管理の事です。

そこで今回は、不眠症治療のガイドラインや、
不眠症治療の大家の書かれた書物を補う形で、
私の考えていることをご説明いたします。

あまり学術的なことではありませんが、私の考え方をご参考にしていただき、
その上でガイドラインに書かれているようなことを実践していただくと、
睡眠がより一層改善するのではないかと思っています。

さて睡眠は、一日の義務から解放される時間帯です。
義務や努力をする必要から解放され、のびのびと過ごす時です。

ところが、いざ寝床についたら、
「眠らないといけない」「眠れないと、困る」
と思ってしまう方が少なくありません。

眠ることが、重要な義務となっています。

眠れない時間が経過すればするほど、
眠ることはより一層重要な義務と化していきます。

どんどん、焦ってきます。
寝返りを打っても打っても、それでも眠れません。
ますます、プレッシャーが強まります。

さて、プレッシャーがかかると、人間の脳はどうなるのでしょうか。

例えば、授業中に先生から指名された学生は、プレッシャーを感じることになりますが、
指名されることで目が覚めるのか、逆に眠気を催すのか。
言うまでもなく、ハッとして目が覚めるでしょう。
プレッシャーがかかると、人間の脳は覚醒すると思われます。

つまり、「眠らないといけない」と考えることは、
自分に義務を課し、プレッシャーを与えますので、脳が覚醒してしまい、
睡眠をとる上では逆効果になるというわけです。

では、どういう考え方が、睡眠をとる上で効果的なのでしょうか。
私の考えは、こうです。

眠ろうと思ったら、眠るという目標を忘れてしまうことです。
眠ろうと思うから、余計に眠れなくなるのです。

寝床では、眠ることを考えるのではなく、
「今ここに横になれる幸せ」を満喫してみてください。

あなたは、横になって休むことが好きですか。
それとも、嫌いでしょうか。
私などは、横になってゴロゴロと休むことは大好きです。

そして今まさに、ゴロゴロ出来る時が来たのです。
ゴロゴロ出来る喜びを満喫してみましょう。

足を寝床でスリスリしてみたり、布団の肌触りを楽しんでみたりして、
子供のように無邪気に過ごしてみてください。

明日のことはなるべく考えないのです。
今日や昨日のことも、なるべく考えないのです。
今この瞬間を、楽しんでみるのです。

眠ろうと考えずに、横になって純粋に休息してみてください。
ぼんやりと、ダラダラとしてください。

繰り返しますが、夜の就寝は、努力から解放される時間帯です。
眠ろうと努力して、頑張ることをやめてみましょう。

たとえ、明日色々と大事なことがあるのだとしても、
今ここで横になって休む権利はあるのです。

むしろ、明日が大変な一日であればあるほど、
今ここで休める幸せを満喫していただきたいのです。

横になって休めるということは、今目の前に屋根か天井があって、
雨露をしのげる住環境で休ませてもらえる事実があるわけです。
有難いことです。

今日も一日、何とか過ごせた。
その有難さ。
そして、今ここに横になって休めている幸せ。
それを感じて、横にならせてもらえることに感謝して、ただ休んでみてください。

そのほうが、「眠れない、眠れない」と悶々として過ごすよりも、
休息効果が高まると思いますし、
結果的にいつの間にか眠りに落ちる確率も高まると思います。

一旦眠った後で目が覚めたら、また同じように、
寝床で横になれる喜びと幸せを楽しんでみてください。

ポイントは、今この瞬間を楽しむことです。
そして、休ませてもらえている事実に感謝することです。

ただ、色々試してみても、どうしても眠れずお辛い時は、
我慢しすぎずに薬を使ってみてください。
不眠症を1週間も2週間も放置するのはよくありません。
当院でも、ご相談に乗らせていただいております。

以上、ご参考になれば幸いです。
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by shin710Y | 2014-04-14 19:05 | こころの健康