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健康の意味と、統合医療について

私の場合、サッカー日本代表の試合があると、
ブログを更新する元気が出る傾向があるようです。

さて、今回は、「健康」の意味について考えてみたいと
思います。

WHOによる、健康の定義によりますと、

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、スピリチュアルにも、そして社会的にも、
すべてが満たされたダイナミックな状態にあることをいいます」

もし本当にこんな人がいたら、ほとんど神様ではないかと思いますが、
個人的には、究極の健康とはこのような状態であると思っています。

定義上、健康には、四つの面があると説かれています。

①肉体的・物理的な面
②精神的な面
③スピリチュアルな面
④社会的な面

ここでは、上記①②③の3つの面に対する医療について、
その内容を考えてみます。

①物理的な面:
薬物療法、食事指導、運動療法、
睡眠や生活リズムの改善

②心理的な面:
カウンセリング、コミュニケーションの練習、
人間関係への対応など

③スピリチュアルな面:
現在、がんの治療でスピリチュアル・ケアという言葉が聞かれます。
自分の人生は、どのようなものであったのか。
人は、死ぬとどうなるのか。
生きる目的とは何か?
このような、究極の問いに向かい合うことかと、
個人的には理解しています。

医療は、最後の最後で、こうした点に行きつくと思います。

私自身は、これらの様々な面を組み合わせた、統合医療に
大変興味を持っています。
統合医療は、ホリスティック医療とも呼ばれているようです。
人間を、全体的にみていく医療です。
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この中で、お薬に関しますと、実際に当院に通院されている
患者さんの90%以上に薬を処方していますし、

治療を軌道に乗せていくために上手に薬を使うことは
大切であると考えています。

ただ、あくまでもその方の病気の特性や重症度によるのですが、
安定してきた段階で、薬以外の方法も柔軟に導入してゆきたいと
考えています。

幸い、薬以外の色々なアプローチに関する知見も、
徐々に集まってきているようです。

人間の体や脳の仕組みは、大変素晴らしいものがありますので、
それらを有効に活用し、自然治癒力を高める医療に取り組んでいきたいと
思っています。

最後に、今一度「スピリチュアル」という言葉について、述べてみます。

この言葉は、日本語にピッタリとくる表現を見つけるのが、
なかなか難しいようです。

ただ、個人的には、直訳すると、
ズバリ「霊的」「霊性」 という言葉が該当すると思います。

しかし、医師が「霊」や「魂」という言葉を使うのは、
日本では問題となる場合が多いです 。

そこで、包括的な意味合いをもたせて、
「いのち」と表現するのがいいのかもしれません。

ここでは、むしろ医療従事者ではない方の表現のほうが、
スピリチュアルという言葉の意味をイメージしやすいのではないかと思います。

スポーツ選手の例をあげたいと思います。
ご参考になれば、幸いです。

自分を子供のころから鍛えてくれた父親が、病に倒れ、他界してしまった。
生前の父は、自分の活躍を期待し、
「お前は、やれば出来る。自分を信じろ。必ず一花咲かせるんだぞ。」
と言ってくれていた。

父の言葉に勇気づけられ、必死で練習し、結果を出した。
そして、ついに栄えある立場に選ばれた。父との約束を果たした。

天国にいる父が、一番喜んでくれたと思う。
親父、ついに俺はやったぞ。本当に、有難う。

父の、子に託した想い。
その想いに応えたい気持ち。
天国から見守ってくれた父への感謝。

想いと想いが、時空を超えて、通じあう。

想いというものは、姿も形もありません。
可視化できません。
でも、確かにそこに実在している。

その、見えないものを、感じ取っていく。

スピリチュアルって、こういうことではないかと思います。
如何でしょうか。

有難うございました。
# by shin710Y | 2014-10-15 23:34 | こころの健康

W杯のショックから早く立ち直る方法

本日は、6月26日。
衝撃の敗退から、現在38時間ほど経過したところです。

虚ろな目で、ザックジャパン関連情報に次々と目を通します。
暇さえあれば、白昼夢にも浸る。
あのシュートが決まっていれば、相手も目の色を変えただろうし、
展開がこんな風に変わって・・・。

そして、白昼夢から覚めます。
何をどうやっても、日本敗退の事実は変わらない。
ううう。

I love 日本代表!
しかし今、大変な精神力が必要になっています。
皆様は、どうされていますか。

私の場合、こう考えてみました。

2018ロシアまで、ずいぶん遠い先のように
思えます。
例えば本田は32歳になっている。
3大会連続出場は、あり得るとは思う。
彗星のように、若手も出てくるではあろう。
・・・・・

などと考えることによって、それなりに
気持の整理はついてきます。

ですが、日本代表のこれからは、やはり
自分でコントロールできるものではない。
ただ、応援ができるだけです。

そこで、2018年までに、自分は何をするのかという、
自分自身の目標を考えてみたらどうかと、
思いつきました。

2018年までに、一体何が出来るだろうか・・・?
さて・・・。

こうなると、2018年までは、
長いようで、短くなってしまいました。
逆に、あっという間に2018年を迎えてしまうかも
しれません。

これから、落ち着いて、今後のことを
考えてみようと思います。

ザッケローニ様。
日本らしいサッカーを果敢に追及しましたが、夢は破れました。
誰のせいにもせず、男らしく全責任を自らに負って散りました。
この4年間、ただただ有難うございました。

私の分野で言えば、
日本人らしい医療とか、日本人らしい精神医療とは、
何なんだろうか。

少しずつ考えて、追及していきたいと思います。

有難うございました。
# by shin710Y | 2014-06-26 21:02 | 日記

コロンビアの皆さん、よろしくお願いします

今日は2014年6月22日、日曜日。
朝一番。まずは、コーヒーを。

コロンビア産のコーヒー豆で、飲んでみました。

W杯第3戦、日本 vs コロンビアは、今日から3日後ですが、
コロンビアを、事前に呑(の)んでかかってみたわけです。
ごちそうさまでした。
おいしかったです。

この、コロンビアという国。
隣国ベネズエラのある若者が、以前石油エンジニアとして
コロンビアの石油工場に着任したそうです。
そこの油田地帯はゲリラや民兵組織団に囲まれた
危険な場所にあったとのことです。

コロンビア国の代表や監督には、平和な日本に比べて
はるかに大きなプレッシャーがかかっているのかもしれません。

隣国ベネズエラも、長年政治・経済・外交問題、治安の悪さに
苦しんできています。
マスメディアや多くの国民は、治安や経済状態の悪化を
「政治家の責任」と言っているそうです。
しかし、さきほど紹介した若者の仲間の考えは、少し違います。
政治家ではなく、国民一人一人に責任があるのではないか、と。

国内では汚職や詐欺、横領、賄賂がまかり通り、
人々は簡単にお金が手に入る方法を求めてしまい、
それが犯罪の増加にもつながっている。

自分が楽をしたい、いい思いをしたいという生き方から、
他人様のことを考える国民が増えていかなければ、
仮に政治家が何人変わっても、国は変わらないのではないか。

幸いにして、最近は生き方を変えて、正直に生きる人が
少しずつ増えてきているそうです。

政治や経済の状態が悪化すると、
つい「誰が正しい、悪い」と決めつけてしまう。
しかし、困難な環境があるからこそ、
当たり前のように感じていた家族や身近なものに
感謝できるようになりました・・・。

こんな若人が、ベネズエラやコロンビアにいます。

頭が下がります。

さて、日本代表のZ監督。
メディアを見る限りでは、多くの批判にさらされています。

やらないと言っていたパワープレイを、何故やったのか。
交代選手枠を、なぜ全部使い切らなかったのか。
コンディション管理に、失敗したのではないか。
ここに来て、ブレているのではないか。
などなど。

確かに、色々な考え方があるでしょう。

終わったことに対して、あとから色々と考えてみることも、
必要でしょう。

苦い経験、歴史から学び、日本サッカーは
少しずつ成長してきました。

Z監督や選手の皆さん、
大役を引き受けてくださって、ありがとう。

同様に、私達は過去を振り返り、それを教訓として、
今後に生かしていくことが出来るはずです。

私達一人一人が、自分の置かれている環境において、
自分自身のこととして、振り返るのです。

もうやらないと言っていたことを、やってしまってはいないか。
まだ残されているオプションを、使わずじまいにしていないか。
コンディション管理に、改善の余地はないか。
土壇場でも、ブレずに信念を貫けるか。
などなど。

自分を振り返るのは、とても勇気のいることです。

さて、6月25日。
コロンビア戦は、午前5時キックオフです。

まず、試合を見られるということ自体が、
すでにして大変有り難いことです。

色々な方々の、陰のご努力で、
無事にテレビ観戦できるわけです。

朝早いので、眠気覚ましに、
またコロンビアコーヒーでも飲んでみようかな。

そして試合が終わったら。

勝っても負けても、日本サポーターさん、
またスタジアム清掃をよろしくお願いします。
有難うございます。

応援してるぞ!日本代表!!
# by shin710Y | 2014-06-22 16:55 | 日記

夜眠れない時の過ごし方

夜、思うように眠れずお困りの方がたくさんいらっしゃいます。
治療が必要なくらいの不眠症であれば、睡眠薬の処方も必要となります。

薬物調整は、医師とご相談のうえ、行っていくこととなりますが、
薬を使うかどうかにかかわらず、ご本人自身の養生も大切になってきます。
養生とは、生活習慣の改善など、自分自身による健康管理の事です。

そこで今回は、不眠症治療のガイドラインや、
不眠症治療の大家の書かれた書物を補う形で、
私の考えていることをご説明いたします。

あまり学術的なことではありませんが、私の考え方をご参考にしていただき、
その上でガイドラインに書かれているようなことを実践していただくと、
睡眠がより一層改善するのではないかと思っています。

さて睡眠は、一日の義務から解放される時間帯です。
義務や努力をする必要から解放され、のびのびと過ごす時です。

ところが、いざ寝床についたら、
「眠らないといけない」「眠れないと、困る」
と思ってしまう方が少なくありません。

眠ることが、重要な義務となっています。

眠れない時間が経過すればするほど、
眠ることはより一層重要な義務と化していきます。

どんどん、焦ってきます。
寝返りを打っても打っても、それでも眠れません。
ますます、プレッシャーが強まります。

さて、プレッシャーがかかると、人間の脳はどうなるのでしょうか。

例えば、授業中に先生から指名された学生は、プレッシャーを感じることになりますが、
指名されることで目が覚めるのか、逆に眠気を催すのか。
言うまでもなく、ハッとして目が覚めるでしょう。
プレッシャーがかかると、人間の脳は覚醒すると思われます。

つまり、「眠らないといけない」と考えることは、
自分に義務を課し、プレッシャーを与えますので、脳が覚醒してしまい、
睡眠をとる上では逆効果になるというわけです。

では、どういう考え方が、睡眠をとる上で効果的なのでしょうか。
私の考えは、こうです。

眠ろうと思ったら、眠るという目標を忘れてしまうことです。
眠ろうと思うから、余計に眠れなくなるのです。

寝床では、眠ることを考えるのではなく、
「今ここに横になれる幸せ」を満喫してみてください。

あなたは、横になって休むことが好きですか。
それとも、嫌いでしょうか。
私などは、横になってゴロゴロと休むことは大好きです。

そして今まさに、ゴロゴロ出来る時が来たのです。
ゴロゴロ出来る喜びを満喫してみましょう。

足を寝床でスリスリしてみたり、布団の肌触りを楽しんでみたりして、
子供のように無邪気に過ごしてみてください。

明日のことはなるべく考えないのです。
今日や昨日のことも、なるべく考えないのです。
今この瞬間を、楽しんでみるのです。

眠ろうと考えずに、横になって純粋に休息してみてください。
ぼんやりと、ダラダラとしてください。

繰り返しますが、夜の就寝は、努力から解放される時間帯です。
眠ろうと努力して、頑張ることをやめてみましょう。

たとえ、明日色々と大事なことがあるのだとしても、
今ここで横になって休む権利はあるのです。

むしろ、明日が大変な一日であればあるほど、
今ここで休める幸せを満喫していただきたいのです。

横になって休めるということは、今目の前に屋根か天井があって、
雨露をしのげる住環境で休ませてもらえる事実があるわけです。
有難いことです。

今日も一日、何とか過ごせた。
その有難さ。
そして、今ここに横になって休めている幸せ。
それを感じて、横にならせてもらえることに感謝して、ただ休んでみてください。

そのほうが、「眠れない、眠れない」と悶々として過ごすよりも、
休息効果が高まると思いますし、
結果的にいつの間にか眠りに落ちる確率も高まると思います。

一旦眠った後で目が覚めたら、また同じように、
寝床で横になれる喜びと幸せを楽しんでみてください。

ポイントは、今この瞬間を楽しむことです。
そして、休ませてもらえている事実に感謝することです。

ただ、色々試してみても、どうしても眠れずお辛い時は、
我慢しすぎずに薬を使ってみてください。
不眠症を1週間も2週間も放置するのはよくありません。
当院でも、ご相談に乗らせていただいております。

以上、ご参考になれば幸いです。
# by shin710Y | 2014-04-14 19:05 | こころの健康

お薬を出さない時

先月1か月間で、どのくらいの方にお薬を出さずに
精神療法だけでお帰りいただいたか、調べてみました。

結果は、全診察の7%で「処方なし」でした。

逆に言えば、93%の場面では、お薬を処方しています。

薬は必要十分かつ最小限にするように努力しているところですが、
これは完全にオーダーメイドになります。

例えば、抗うつ剤の場合、十分良くなって安定した状態が
続いている場合は、少しずつ減らすことを考えます。

最初から薬が必要なかったり、使うとしても頓服
(具合の悪い時だけ飲む薬のこと。例えば、頭痛がする時だけ飲む頭痛薬)
だけが必要な場合もあります。

一方では、薬を使うことが望ましい場合や、さらには
絶対に薬の力が必要な病気や場合というものがあります。

最初から「薬は必ず出す」とか、「絶対に薬には頼らせない」というように
決めてかかって診療することはありません。

あくまで、目の前にいる患者さんの病状や様子によって判断しています。

お薬なしの診察では、精神療法、生活指導のみ行っています。
お薬を処方する診察でも、精神療法と生活指導は頻繁に行っています。

以上、ご参考まで。
# by shin710Y | 2014-02-10 18:46 | クリニックの様子

世界で一番幸せな人

遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。
賀状を下さった方、有難うございました。
以前通院されていた方から嬉しいご連絡もいただきまして、
喜んでおります。
どうぞお元気にお過ごしください。

さて、正月にネットを見ていましたら、面白いサイトに
行き着きました。

科学的に測定された中で、人類史上最も幸せな人が
紹介されていました。

「TED google 思いやり 」でググってください。

「チャディー・メン・タン: Googleには毎日思いやりがある」
という動画です。

その中で、たぶんチベット仏教のお坊さんだと思われる人が
幸せチャンピオンとして登場しています。

この方の脳の状態を、
fMRIという脳機能画像検査で測定してみると、
思いやりの気持ちで瞑想しているときに
最も幸福感が強くなったことが分かったということです。

そして、思いやりの感情を持つことは、単に楽しいだけでなく、
経済的にも良い結果をもたらすとのことです。

とっても、いい話ではありませんか。

道徳的な話は、得(とく)な話でもあるということになります。
元気の出る話では、ありませんか。

興味を持たれた方、10数分のビデオですので是非ご覧ください。


ではなぜ、思いやりは幸福感をもたらすのでしょう。

理由として、私の印象としては、

思いやりの気持ちによって人は真に相手とつながることができる。
そして一体感が生まれる。

また、相手への貢献に集中することになり、
人間の奥深い欲求を満たすこともできる。

こうしたことが、幸福感をもたらすのではなかろうか。

いかがなものでしょう。


なお、この動画では
fMRIという脳機能画像検査が紹介されていますが、
脳磁図(MEG)という検査法もあります。

私は、Transcendental Meditation という瞑想の時に
出る特殊な脳波の仕組みを、脳磁図で調べてみました。

瞑想中は、アルファ波がたくさん出てとてもリラックスするのですが、
そのアルファ波は、脳の一体どこから出てくるのかを調べました。

その結果を、下の論文にまとめています。
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/metadata/30752

このページで、「フルテキストURL」というところをクリックすると、
PDFファイルが開けるようになっています。

ここで筆頭著者名は、Shin Yamamoto となっています。

開業後は、私のことを
「まこと先生」と呼んで下さる方が多いのですが、
実は本名は「やまもと しん」です。

「やまもと まこと」というのは、芸名です。
紛らわしくて、すみません。


さて、脳磁図のような大変ややこしいことは、
とてもとても一人で理解できることではありません。

正直に言えば、実はいまだによくわかっていません(!)

ですので、大援軍を呼んで助けていただいて作成しました。
人に助けてもらうのは、私の特技となっています。


(今回のまとめ)
「お・も・い・や・り」は、心の健康を促進し、経済を向上させる。

以上です。有難うございました。
# by shin710Y | 2014-01-24 21:21 | こころの健康

中林淳眞さんと、音楽の力

平成25年12月8日の今日、玉島東公民館で
中林淳眞(あつまさ)先生の講演会を
聞きに行ってきました。

中林先生は、世界的ギタリストで、現在御年86歳。
1964年、日本人ギタリストとして初めてカーネギーホールで
リサイタルを開催。
つい先日の今年11月に、カーネギーホールで再演されました。
詳しくは、中林先生のホームページを是非ご覧ください。

そんなすごいお方が、公民館で無料講演会。
ギターの生演奏もありました。

中林先生は、セレナーデ・コンサートといって、
日本全国各地に自ら出向いて出張コンサートを毎年
開かれています。

今日の講演会では、席が取れなくなったらいけないと思い
早めに会場に向かったところ、私は会場一番乗りでした。
係の方に、「前の席から座ってください」と言われたので、
最前列のかぶりつき席に座ってみました。

すると隣に、人の良さそうな能登さんというおばちゃんが
座ってこられました。

あなたのお名前は?と聞かれたので、
山本です、と答えました。

能登さんによれば、この公民館では、これまでいろいろと講演会があって、
ハンセン病で大変だった方、
日本が敗戦して中国から引き揚げてきて失明した方などの
お話があったとのこと。

いずれのお話も、泣けて泣けて、今の自分は本当に恵まれていると
感謝せずにはおれないと言われていました。

そのうちお客さんも満席になり、トレーナー姿の人などもいて、
50代以上の感じの方が多く、普段の公民館の様子そのものといった
雰囲気でした。

そして、いよいよ開演時刻。
その後1時間半の語り部は、あっという間に
終わりました。
とても面白く、楽しく、美しく、深いお話の数々でした。

なかでも医師の私としては
大変感銘を受けたお話がありました。

5年前のことだそうです。

福島県のある方から、
奥様が癌の末期で余命いくばくもなく、動くことも出来ないので、
先生に自宅までお越しいただいて
家内に演奏を聞かせていただけないでしょうか、
とのお願いのお便りをいただいたとのことです。

早速先生は福島のその方のお宅に行かれ、
演奏されました。

御家族みなさま、どんなに喜ばれたことでしょう。

さて、中林先生はその1年後、おそるおそるその方の
御様子を伺いにお宅へお電話をされたそうです。

すると、先方の声に元気があった。

何と、先生の演奏の後から、癌が快方に向かったとのこと。

そして、ついに全快祝いをすることになり、
先生が招かれたということです!

ちょっと、このお話の細部を聞き間違えているかもしれません。

ただ、癌が完治したことは、聞き間違えていないことを断言します。

音楽の力。

言葉で表現できない、音の力。
高次元のパワー、エネルギー、振動。

ただ、それだけではないと思いました。
中林先生の熱意、愛があってこそだと、思います。
そして、演奏を通して、御家族や友人、知人の皆様が
強烈な一体化を果たしたのではないでしょうか。

そこに、奇跡が起きる。

私は、日常の生業(なりわい)として、大半の方に
お薬をお出ししています。

例えば、生活指導をしてもまだ眠れない人を、
放っておくわけにはいきません。
よく、お薬を出しています。
どうしてもお薬が必要な病気というものも、あります。

と同時に、お薬は基本的に対症療法です。

21世紀は、環境革命の必要性が叫ばれています。
クリーンなエネルギーを使う。
エコを推進する。
自然と共生する。
自然の摂理にしたがう。

これはそのまま、医療にも当てはまると考えています。
自然治癒力とは、何か。
人体や心についての、自然の摂理とは何か。

私は、真の癒しというものは、
人と人とのつながりや、人が自然の摂理を守って生かすこと、
そういったところにあると思っています。

環境革命も、いきなり自然エネルギーだけで世の中が
回るわけではありません。
まだ当分、石油エネルギーなど、必要でしょう。
それでもなお、環境革命を断行しなければ、人類に未来はない。

同様に、医療革命も、いきなり薬物療法ゼロにもって
ゆくことは出来ません。
確実な対処法が見つかる前に、現代医学がもたらしている福音を
捨て去るなど、愚の骨頂です。

ただ、薬以外にも、色々対処法はないのか。
それを真剣に探して行かねばなりません。
医療を施す側も、受ける側も、双方にその発想が必要です。

それは、無理難題をやることとは、違うと思います。
ナチュラルで、よりクリーンな方法を確立してゆくのです。

心に沁みる音楽しかり。
マインド不ルネスとか、瞑想とかも、しかり。

どうやったら、幸せになれるのでしょう。
私の知る範囲では、それは、拍子抜けするくらいにシンプルなことに
集約されます。

たとえば、人と仲良くすること。
ニコッとすること。
礼儀とルールを守ること。
何か言いたいことがあったら、相手に直接、穏やかに伝えること。
健康的な生活習慣を守ること。

そして、中林先生のように、気前よく生きることです。
先生は、10代の頃、死病と恐れられた結核を患い、手術を受け、
母子家庭で経済的にも大変苦しい経験をされたとのこと。
そのお母様の生きざまから、多くのことを学ばれました。

ですので、本当の幸せとは何かを、悟ってらっしゃるのだと思います。
余計な色気はなく、至ってシンプルな生き方。

誰でも、失敗をします。
失敗から、学んでいきましょう。
賢くなって、いきましょう。

人生、七転び八起きです。
希望を持ちましょう。

有難うございました。


P.S.
中林淳眞氏 ギターリサイタルのお知らせ

12月13日(金) 倉敷芸文館アイシアター
開場 18:30  開演 19:00

コンサートチケット
前売り ¥2,500 (電話予約共)  当日 ¥3,000
電話予約&お問い合わせ 
TEL 086-276-5178 中林様まで、と
なっております。

今日の講演会で配られていたパンフレットから
ご紹介させていただきました。

私は仕事で観に行くことができませんが、
ご興味を持たれたかた、是非ご覧になることをお勧めします。
# by shin710Y | 2013-12-08 21:46 | 日記

近況報告

10月29日から新しい看護師を迎えて
診療しております。

保健師、ケアマネージャーの資格も持っている
看護師です。

どうぞよろしくお願いいたします。
# by shin710Y | 2013-11-06 19:09 | クリニックの様子

俺は何をやっているんだ!

先日のNHKテレビ「仕事ハッケン伝」、
見ました。

京都の老舗料亭にて、1週間限定で
若い漫才師さんが修行させてもらい、
難しい課題に挑戦する様子を拝見しました。

この番組は、とにかく質が高い。
ときどき見るのですが、泣けます。

そこの職人さんの一言一言が、とても重い。
記憶をもとに、大体のところを綴りますと、

「私たち料理人には、責任があります。
農家のみなさん、市場のみなさん、その他のみなさんが
精一杯いい素材を届けてくださります。
最後に、私たちが料理をして、お客様にお届けします。
生半可な仕事は、できないのです。」

「料理は、ただ作るだけが料理ではありません。
それをお客様にお出しし、おもてなしをして、
お客様の反応をみます。
そして、喜んでいただく。
そこまでして、初めて料理したことになると
教わっております。」

「この修行も、仕事も、何のためにするのか。
すべてのベースにあるのは、

『お客様に喜んでいただく』

そのために、ここで行うすべてのことが
あるのです」

「仕事というものは、『する』ものではありません。
『させていただく』ものです。」

などなど・・・。

私も、これらの言葉は、言葉としては
知っていました。

ただ、この料亭の皆様は、それを体現されていました。
知っているだけではなく、血肉となし、マスターされていました。
そして、決して驕ることなく、まだまだ貪欲に自分を高めて
ゆこうとされている意識がビシバシと伝わってきました。

そこは、料亭の名を借りた「道場」であり、「修道院」でした。
神聖な空気が流れていました。

衝撃でした。
心が洗われる思いでした。

そして同時に思いました。

俺は、今まで、何をやっていたんだろう!
(正確には、「俺」ではなく、「ワシ」は。)

私は、思わず自分の頭をげん骨で一発殴りました。
もう一発、殴りたいぐらいでした。

しかし。

たしか脳科学者の本に、頭をコツンとたたいたくらいでも、
脳細胞が数千個死滅してしまうと書いてあったな。

それ以上頭をたたくのは、やめておきました。

極端になっていはいけません。「全か無か」思考に陥ってはいけません。
自分のこれまで行ってきた仕事にも、一定の価値はあるだろう。

自傷行為。
今回の私の行動も、一種の自傷行為でしょう。

話は飛びますが、何年か前の世界野球大会である
ワールド・ベースボール・クラシック、いわゆるWBCの時でのことです。

日本代表が苦戦して、多くの選手が丸坊主になっていました。
ダルビッシュ君も、丸坊主でした。

別に、予選リーグ敗退したわけでもありません。
まだ、上のステージに上がれる可能性があったのです。
そして、最後は優勝を遂げたのです。

しかし、選手たちは、自分の戦い方のふがいなさに、
自ら懲罰を与えたのでしょう。

何をやっているんだ、俺は!

一人、そしてまた一人と、丸坊主を決意したのでしょう。
若くて、オシャレに気をつけて、いい格好をしたいはずなのに。

若人の、心意気です!

リストカットや、拒食になる心情も、「自分に罰を与える行動」という
説があります。

分かるような気がします。

少なくとも、今回の私の行動は、自分を叱り、発奮させるための
ものだったような気がします。
叱る師匠と、叱られる弟子の、一人二役という感じで。

私も、まだまだ若いのかな。フフフ・・・。

あとで、自分の頭をナデナデしておきました。

では失礼します。
# by shin710Y | 2013-09-29 10:39 | こころの健康

今日はとってもおめでたい!

当院に通院されている方で、就職活動を粘ってこられた方が、
ついに内定を得ることができた時は、私どもも大変うれしく思います。

そんな日が時々あるのですが、
今日は1日の診察で、お二人の方から喜びのご報告を
いただきました。

大変おめでとうございました。

それ自体大変おめでたいことですし、
私としましても1日にお二人とは、
過去に経験がなかったと思いまして、
これはちょっとブログにアップさせていただこうかと。

一方、就職ではなく、逆に退職されたことで
非常にスッキリとされ、完全に回復されて
無事治療終了と相成る場合もあります。

お一人お一人悩まれて、色々お考えになるわけです。
こちらとしましては、ささやかな応援をさせていただいておりますが、
それぞれにご自分で道を切り開いてゆかれます。

色々な試練、人生模様があるものですが、
一歩一歩前に進めて行けたらいいですね。

月並みなことを申しました。
では失礼します。
# by shin710Y | 2013-09-14 00:14 | クリニックの様子