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日本、いきなり正念場!(6月17日現在)

前回に引き続き、W杯です。明日はクロアチア戦です。
このブログも、段々とただの日記になってしまいまして、すみません。

さすがに、オーストラリア戦の終盤に連続失点したあとは、私も力一杯凹んでしまいました。個人的には、ベスト8まで進出する力があると踏んでいましたが、早くも崖っぷちに立たされてしまいました。

しかし、中田はさすが凄い。
次のクロアチア戦は、一体どうなるのだ?彼の答えは「勝つしかない」。
シンプルな思考回路です。
勝つのだろうか、負けるのだろうかを悩むのではなく、ただ勝利を目指す。
そのために、ベストを尽くす。
こうこなくっちゃ、大向こうは唸りません。
中田は98年フランスW杯予選の時も同じことを言っていました。
予選突破の雲行きが怪しかった時、記者に「日本はW杯に行けますか?」と聞かれて
中田はこう答えました。「行くしか、ないです」

そして、ジーコも凄い。私は、そう感じました。
確かに、オーストラリア戦での選手交代にはシロウトの私も「・・・?」と思いました。
しかし、やはり追加点を取れなかったことが敗因でしょう。監督一人を糾弾するのは如何なものか。
私が凄いと思ったのは、TVのインタビューに応じたジーコの態度です。
ショッキングな敗戦のあとにもかかわらず、快くインタビューに応じてくれました。
自己弁護はせず、選手を非難することもない。卑屈になることなく、強がりもしない。穏やかに、やるべきことを考えている。さすが、修羅場をくぐり抜けて来た人だなと恐れ入りました。彼は、本気です。
日本代表監督を引き受けた以上、結果次第では日本のみならず世界中から集中砲火を浴びるおそれもある。しかし日本サッカーのため、ジーコは今日も奮闘努力しています。

私は日本代表とジーコが大好きです。
明日のクロアチア戦、本当に楽しみです。
# by shin710Y | 2006-06-17 17:17 | 日記

W杯開幕!

昨夜(6月9日)、ドイツW杯が開幕しました。
今日は、診療とは何の関係も無いことを書かせていただきます。

私は、ジーコ監督が大好きです。心から尊敬しています。
ジーコ監督は、このW杯で「世界を驚かす」と言っています。
色々な批判もされてきましたが、私はジーコ監督についてゆきます。
日本代表監督に就任する以前の監督経験は確かになかったのですが、世界最高のゲームメーカーであり、戦術眼をもっていた人です。私は信頼しています。

仮に3連敗しても、ジーコには文句を言いません。
個人的には、ベスト8まで行けるとノーテンキに予想しています。日本をナメちゃ、いけない!

高校生の時、トヨタカップでフラミンゴのチームの一員として見事なラストパスを出すジーコを見て、純粋にすごいと思いました。
サッカー王国ブラジルで、スター選手に憧れる星の数のように多い少年の中から、本当にスーパースターとなり、サッカーの神様と呼ばれる英雄になった人物です。
そのジーコが、一旦引退した後に、日本の住友金属(鹿島アントラーズの前身)からのオファーを受けて38歳で現役復帰したのです。
Jリーグ開幕以前の、2部リーグに所属していた住友金属で見せたジーコのプレーからは、炎が出ていました。ジーコの特集番組で見たのですが、手抜きなしの完全にマジなプレーです。普段の練習でも、全盛期に劣らぬすごいフリーキックを決めていました。まあこの程度でいいか・・・というのではなく、全力をあげた姿勢でした。

すべて、日本人と日本サッカーのためです。まさしく、宣教師の如き使命感を持って、誠心誠意日本に尽くしてきてくれたのです。

Jリーグ発足後は私も実際にスタジアムに足を運んで彼の生のプレーを見ることが出来ました。目の前で見事なフェイントを仕掛けてくれて、観衆がどよめいたのを覚えています。また、直接フリーキックもゴールすみに決めてくれました。

私は、ジーコに対する感謝以外の何の気持ちもありません。

ところで、ジーコ監督ではダメだという方へ。

どの時点で更迭すべきだったですか?
誰を新監督にするべきだったですか?
その人物は、この時期に本当に日本に来てくれる可能性があった人ですか?
その監督に代えて、もし結果がふるわなかったとしても、あなたはそれを受け入れますか?
ジーコよりその監督の方がよかったのだと断言出来ますか?

以上、全く一方的な個人的見解です。

日本戦が、本当に楽しみです。
試合が済んだら、早く寝ましょう。
でも、ブラジル戦は早朝ですから、そのまま起きておきましょう。

失礼いたしました。
# by shin710Y | 2006-06-10 18:34 | 日記

罪悪感について

罪悪感で前に進めなくなることがあります。
前に進めている方は読み飛ばしてくださって結構です。

罪悪感の中身はどんなものでしょうか?

自分はひどいことをしてしまった、とか・・・。罪悪感=「相手の力になれなかった、苦しませた、失礼なことをした、迷惑をかけた、約束を破って申し訳ない」、といったところでしょうか。自分なんか、いないほうがいいのかもと考えてしまったり。考えれば考えるほど、自分が沈んでゆきます。

自分に向き合い、他人の気持ちになって自分の行動を反省することは必要なことでしょう。ただ、沈む一方の場合は何か手を打つ必要があります。食事がのどを通らなくなったり、力がうせてしまってどうにもならなくなるのは避けたいところです。

まず、病気が疑われる場合の話をさせていただきます。

あまりにも落ち込みの度合いが激しくて何もする気になれない時や、いつまでたっても元気が出てこない場合はうつ病かもしれません。周囲からみれば気に病む必要が無いのに、大変なことをしでかして取り返しがつかないと確信する場合など、要注意です。病気ならば治療が必要です。よく言われているように、こういう時は周囲の人は「元気を出そう」と励まさないで下さい。
繰り返しますが、病気には治療が必要です。一般的なアドバイスは無効であったり、かえって有害な場合すらあります。専門家の指示を仰いで下さい。

次に、人生の克服問題と申しましょうか、人生相談的なお話です。

「人を裁くな」という言葉があります。裁判所でなくとも、「あなたは間違っている」と断言されたら、ガックリきますね。ところで、自分で自分を裁くのはどうでしょうか。他人にも自分にもわけへだてなく接してみませんか。今はどうしても自分を裁きたかったら、それでもいいのかもしれませんが。「自分を裁いている自分」くらいは、裁かずにおくとか。その時々で自然体でいたほうが、いいのでしょうかね。やっぱり難しい問題ですね、これは。

身の回りに起こったことは、自分に全部責任があるわけでもないことがあります。部分的には自分に非があるかもしれませんが、それ以上どうしようもないこともあるわけです。不可抗力ということもあるでしょう。ありのままに物事を観られれば、いいのです。

さらには、相手のほうが無茶を言っていて、こちらには非が無いということもあります。
そういう時は、卑屈にならなくていいと思いますよ。

罪悪感を完全に拭い去ることは出来ないかも知れませんが、まずは身近な人に自分の心情を話して、気持ちを開放出来ればいいと思います。
ありのままの自分を受け止めてもらうことが出来たら、ちょっと救われた気分になります。

ただ、下手に話すとかえって叱られたり拒絶されたりして余計に辛くなる場合があります。あるいは、実行不可能なアドバイスを頂戴することもあります。相談相手は慎重に選ぶ必要があります。あるいは専門家の力を借りたほうがよいかもしれません。

そして、自分自身にも喜びを与えることが大事です。

これは、落ち込みのひどい時にはとても無理ですよ。病気の時には、楽しむ余裕がありませんので、気分転換の試みが逆に苦痛を強めてしまいます。うつ病の真っ最中には、活動よりも休息が大切なのです。自分に喜びをプレゼントするのは、病的状態ではない時の話です。普段は、思い切ってコンサートに行くなど、自分の楽しみを持ちましょう。凹んでしまった自分に、栄養を与えるのです。うるおいが必要です。無理の無い範囲で、ぼちぼちで結構です。

今回は、ちょっと難しかしいテーマに手を出してしまいました。
# by shin710Y | 2006-06-06 21:01 | こころの健康

予約制についてのアンケートにご協力いただきました。

当院では、午前は予約なしの来院順通りに診察いたしまして、午後のみ予約制としております。

午前の方を予約なしにしている理由は、メンタルクリニックといえども急患はあり得ますし、予約であいにく一杯でしたら対応不可能な場合があると私が考えていることです。
また、ちょっとアバウトなところがあるほうがお互い何となくやりやすい雰囲気も感じておりまして、このようなスタイルを採用しています。

しかし、今は完全予約制の心療内科・精神科が多くなっております。うちのようなクリニックでも時にひどく待ち時間が発生することがあり、申し訳なく思っています。ここはカッコよくバシッと完全予約制で決めたほうがいいのかな・・・?

実際のところ、患者さんのためにはどちらが好都合なのかと前々から考えておりました。

そこで、この度来院された方々に、午前の予約制についてのアンケートにご協力をお願いしました。

「もし午前中も予約制になったとしたら如何でしょうか?」という内容です。
(受付があわただしい時や、どうもお急ぎのご様子の場合などにはお願いしておりません。)

結果

対象者 100名

1. 今まで通りがよい     :73名
2. 午前中も予約制がいい :13名
3. どちらでもよい       :14名


・・・以上、「今まで通りか、どちらでもOK」という回答が87%を占めるという結果でした。

当院のスタイルにも色々とメリット・デメリットがあり、賛否両論がございますが、多数の方々のご支持をいただきましたので、今後ともこの体制でやってゆきたいと考えます。
完全予約制をご希望されました方々には、ご要望にお応えできませんで申し訳ございません。

ご協力いただきました方々に、この場をお借りしまして厚くお礼を申し上げます。
誠に有難うございました。
# by shin710Y | 2006-05-30 20:28 | クリニックの様子

生活習慣病と思考習慣(?)病

生活習慣を変えることは非常に難しいですが、成功すれば得るものは大きいです。

高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の患者さんに対する治療では、相手の立場を尊重しながら、気長にお付き合いすることが大切だと、多くの内科等の先生方が指摘されています。

生活習慣と同様に、物の考え方や捉え方、価値観を変えることも本当に難しいです。自分自身を振り返っても、せっかく一度良くなりかかったのに、また後戻りすることが多々あります。

しかし、これをいい方向に変えられれば、人生は大分変わるでしょう。

今、多く見受けられるのは、大なり小なり「自分なんかに価値は無い」という想いを持った方々です。その方にお聞きしますと、色々ないきさつがあります。他に、自分自身や周囲に対してついつい否定的なものの見方をしてしまうのがクセのようになっている方もいらっしゃいます。それに引きづられる形で気分や体調がすぐれなかったりします。

こういう状態は、生活習慣病になぞらえて、「思考習慣病」と言っていいのかも知れません。

そんな時は、その方にまず共感することが大切だと思います。それがスタートです。共感することは精神医学のイロハであり、最高の技術でもあるでしょうし、一番難しいことでもあるかと思います。その都度共感が必要になります。そして、冒頭に記しましたように「相手の立場を尊重しながら、気長にお付き合いすること」が大切でしょう。

少しずつですが、固くなってしまった考え方をほぐしていけないことはありません。

なお、認知療法という心理療法があります。物の見方を柔軟にして、ストレスを軽くする方法です。上記の内容も、認知療法の考え方を参考にしたものです。認知療法の際も、やはり共感が前提条件になります。共感を抜きにすると、すべてが「パー」です。

何か、硬い文章になってしまいました。

私も修行不足ですが、あまり焦らず、ぼちぼち行くことが大事だと思っています。
# by shin710Y | 2006-05-23 19:31 | こころの健康