人気ブログランキング |

喰わず嫌い

この間、少しボランティアをしてみました。

まあ、ちょっと時間も空いていましたし、
ちょっとやってみるか、と。

建物の床掃除です。

ぞうきんがけをしました。

始めてみると、結構体を使う作業でした。

約1時間で、終了しました。
よし・・・。

終了して、参加者が集合しました。

外は秋晴れで、気持ちの良い風が吹き抜けます。

何とも言えず、さわやかな気分がしました。
本当に、爽快で充実した気持ちが味わえました。

ボランティアですから、別に何か日当が出るわけでも
ないのですが、それがかえって良かったです。

損得勘定抜きの、純粋な充実感がありました。

私は頻繁にこういう活動に参加した実績はありませんので、
世の中の様々なボランティア活動の中心的メンバーの方の
ご苦労は知らずに過ごしている身ではありますが、

ボランティアって、結構楽しい!

この体験がもとで、今朝の診察で「自分には生き甲斐がない」と
嘆いていた方にボランティアをお勧めしました。

体調はまずまず安定されている方なので、こういう声掛けをしても
大丈夫かな、と思いまして。

声掛けしてみますと、敬遠されるかと思ったのですが、
「人様のお役に立ちたいと思っていたので、何かしてみたいです」
と喜んで下さいましたので、当方としましても
とても幸せな気持ちにならせていただきました。

早速うちの職員がご本人に、問い合わせ先をコピーして差し上げました。

さわやかな気持ちにならせていただいて、
こちらこそ有難うございました!
# by shin710Y | 2012-10-12 19:50 | 日記

素直さと謙虚さ

始めにお断りしておきます。

私はまだまだ発展途上の身であり、足らざりしことのみ多き人間です。

ですので、これまでもそうでしたが、
本当は人様に何かを言えるような人間ではありません。

昨日の晩、あるレストランで出会った男性は、まだお若いのに、
どうも本当らしいのですが、宇宙飛行をする権利を取得されているとのこと。

一方、私などは、宇宙飛行なんて、するはずがありません。
出きっこ、ないですよね。

そこで、私はこう言いました。

「僕は、宇宙飛行は、しないんです。

 ただ、空中浮揚にチャレンジしたことなら、あります。

 ちょっと、アブない方向に飛んで行っていたかもしれませんね」

(注:単なる冗談です。私は危険人物では、ありません。)

しかしながら、このような私でも何か人様のお役に立てることが
ありはしないかと思いまして、ささやかな形ではありますが
拙文を披露させていただいております。

さて、これからの世の中は、以前にも増して、
「素直さ」「謙虚さ」が必要になってきているように思います。

素直に何にでも「ハイ!させていただきます」と言うのがベストです。

どなただったか、ある患者さんに教えてもらいました。

何かを頼まれたら、「ハイ・ニコ・ポン!」で行きましょう、と。

「ハイ!」と元気よく返事をして、
「ニコ」っとして、
「ポン!」とやってしまいましょう。

爽快な感じがしますね。
実践目標としておきたいものです。

素晴らしい原則だと思いますが、
一方で注意事項もあると感じます。

素直に積極的に行動してゆくと、どこかで限界が来ます。
何故なら、気力・体力・時間は有限であり、
人間一人に出来ることには限りがあるからです。

そこで、限界を超える時は、安請け合いせず
上手にお断りする技術が必要になります。

相手を立てて、丁重にお断りをしましょう。
出来ることと、出来ないことを穏やかに説明します。

周りの方々にお願いして、個人プレーではなく
チームプレーをして成果を上げることも大切です。

何かを引き受ける時、チームメンバー全体の負担が増すかもしれない時は、
あらかじめメンバーの了解をとっておくことが大切です。

出来る・出来ない → 事実に立脚して論理的に判断する

相手にとって不都合なことを伝える → 敬意を持って、論理的判断を伝える

相手のオファーをお断りすることが、
必ずしも素直でない、謙虚でないということは
ないということです。

むしろ、事情をお話しして丁寧にお断りする、
根気強く説明することも謙虚さの一つの姿では
ないでしょうか。

これらのことを、私の人生の先輩に教えていただきましたので、
独り占めにしてはいけないと思い、ご紹介しました。

段々と、出来るところからやってゆきましょう。
完璧主義にならないことです。
# by shin710Y | 2012-09-14 22:01 | こころの健康

うつ病等による休職者の職場復帰

さる8月29日(水)、クレドビル17Fにある
岡山障害者職業センター会議室にて
今年度第1回事業主支援ワークショップが開催されました。
「うつ病等による休職者の職場復帰」がテーマです。

日頃懇意にさせていただいていた関係なのか、
何故か私を御指名下さりましたので、
「主治医から見た休職者の職場復帰」と題して
40分ほどプレゼンをさせていただきました。

ワークショップの構成は、下記の通りです。

1. 私の講話
2. ある事業所様からの話題提供
「職場復帰支援(リワーク支援)を利用して」
3. センター様からのリワーク支援ご説明
4. グループでの意見交換(各社の取り組みや課題、
工夫についての情報交換、意見交換)
5. 全体での意見交換

私は医師ですので、これまで患者さんサイドに立って
休職診断書を発行して参りましたが、
当日参加されたのは主として人事部、総務部、
産業保健師の方々であり、
それぞれ違う立場の方々とご一緒出来まして
様々なことを教えて頂きました。

ちなみに、当日お話しました内容の一部をご紹介しますと、

当院で2011年1月以降になって
初めて休職診断書を発行した患者さんは、
今年8月までに計79名。
うち、男性が44名、女性35名。
平均年齢 36.8 ± 10.5 歳

病名の内訳は、
うつ病 36.7 %
適応障害 45.6%
その他 17.7%

その他、

・うつ病が「治った」とは
・復職の基準
・復職時期の判断
・再燃・再発と断薬の関係
・復職の流れ
・復職者への接し方、対応
・復帰時にあり得るトラブル
・「うつ」の色々

などです。

参加された皆様のおかげをもちまして、
それぞれの立場を超えてなごやかな雰囲気の中で
有意義な意見交換が出来ました。

お声がけいただいた障害者職業センター様、
参加された皆様方に
この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。

江戸時代に、財政破綻した米沢藩を率いた上杉鷹山は、
領民に限りない愛情を注ぎ、
心身障害者の妻から学びつつ、
厳しさと優しさの二つを両立させて、
上杉藩の強みと弱みを見極めて、
藩の潜在能力を見事に開花させた結果、
見事な奇跡的回復に導いたと聞いています。

「彼(かれ)を知り 己を知れば、
百戦して 殆(あや)うからず」
 ~孫子の兵法~

プレゼンが無事終わってホッとしたためか
段々と話が大きくなってしまいましたが、
心の病と、心の健康について理解を深めることは、
かつてなく重要な時代になったと思います。
# by shin710Y | 2012-09-07 08:48 | クリニックの様子

我が家の不思議な犬

子犬の時にうちの家族が公園で拾ってきた我が家の愛犬も、
今では16歳の老犬となりました。
現在、片道50mの散歩が精一杯で、往復10分かかります。

これまでに、3回いつの間にか家を離れてしまい、迷子になりました。
毎回、これでこの犬も終わりかと、諦めかかりました。

ところが、3回とも、すべて、大変に親切な方に保護され、
無事に帰宅しました。

1回目は、まだ元気な頃で、夜中にいつの間にか首輪が外れてしまい、
遠く離れた昔の家のすぐ近くまで行って保護されました。

ご親切な方が、交通量の多い交差点近くをウロウロしているところを
目撃してくださり、犬がわき道に入っていったため追跡し、
保護して自家用車に乗せて、ご自宅に連れ帰って世話をしてくださって
いました。

広いお庭に、他にも犬を保護しておられ、我が家の犬も2~3日
お邪魔させていただきました。
普通では、とても考えられないようなご親切なお方で、
うちの犬はどれだけラッキーな奴なんだろうと本当に感謝感激でした。

2回目は、本人(本犬)の歩行スピードが急激に衰えていた去年です。
つないでいるチェーンが夜中に変な切れ方をしたため迷子になってしまい、
外を当てもなくトボトボと歩いているところを
お若いご兄弟が発見してくださりました。

本人の歩行ペースにあわせて2時間もかけてゆっくりゆっくり
徒歩でご自宅に連れ帰ってくださった上に、
2日続けてお風呂にまで入れてくださり、
普段よりも綺麗にしてもらっていました。

迷子になったにも拘らず、またしても大変にご親切なご家庭にめぐり合え、
とても可愛がってもらえて、その時も感謝感激して、
本当に運の良い犬だと感心しました。

そして3回目は今月です。
今年は足腰の衰えが一層明らかで、認知症も始まっているのか
判断力が悪くなっています。

ザンザン降りの雨の中を小屋の中にも入らず無防備に
ビショ濡れになっていたため、家の脇に囲いを作って保護していたところ、
グッタリしてただ横になるだけで、寿命もそろそろ終わりなのではないかと
心配になるくらいでした。

ところが夜中にカミナリが鳴って怯えたのか、またもや夜中に脱走し、
今回は本当にもうダメかと半ば観念しました。

すると脚力の衰えから町内の外へは歩いてゆけておらず、
ご町内のご親切なご家庭の前でうずくまっていたところを
保護していただいておりました。3度目の歓喜感動です。

私の油断で犬を3回も迷子にしてしまいましたが、
この犬は本当に不思議な犬で、何故かご親切な方々に
3回とも保護されるという奇跡的な強運の持ち主です。

迷子にさせてしまった時は本当に心配で、落ち込むものですが、
いつも助けていただいて心から有り難く思っております。

恥をさらしているのか、自慢しているのか、
よく分からない文章になりましたが、
世の中にはご親切な方々がたくさんいらっしゃるという
明るいニュースを提供させていただこうと思い、
お粗末ながらご紹介いたしました。

お犬を飼っておられる方、もし犬が迷子になったら、
早急に警察に届けて下さい。見つかることがありますので。
# by shin710Y | 2012-07-30 19:40 | 日記

人に自分がどう思われているのか、心配

人に自分のことを良く思われているのが心配になることは、
ないですよね。
絶対にないとは言いませんが。

心配になるとしたら、普通は、
人に悪く思われているのではないか。
相手に迷惑をかけてしまったのではないか。
そのあたりが、気になると思います。

たとえ、相手がこちらに善意や好意を持っていたとしても、
こちらは、その人のことを、信じ切れていない。
その人が、自分のことを悪く思っているところがありはしないかと、
疑っているわけです。

自分は、その人のことを疑ってしまう。
しかし、その人からは、悪く思われたくない。

人間には、そういう癖があると言えましょう。

徐々に、克服出来れば、世の中が違って見えるのでしょうね。
たとえ自分は疑われても、相手のことを信じる。
こんな風になれたら、すごいですね。

ひとまず、相手の方にこちらに対する善意や好意があれば、
そのことに心を開いて、それを受け入れることが出来れば
よいでしょう。
心を閉ざしてしまわずに。

究極的に、人に対しては、どのように接すればいいのか。

相手の純粋な部分と、不純な部分を、両方見極める。

これが、本当の洞察というものではなかろうかと、思います。

精神医学の範疇を飛び越えてしまうかもしれませんが、
イエス・キリストが、聖書の通りの人だったとしたら、
まさに人を洞察する達人だったのだと思います。

キリストが誰かにだまされて、人間不信に陥ることは想像出来ません。
最後の晩餐の時にも、参加者の誰が自分をこれから裏切るのか、
キリストは全てお見通しだった。

どうやったら、あんな風になれるのでしょうかね。
純粋な観察力が必要ですね。
私たちは、随分と濁ってしまっていますからね。

例えば、私は先月倉敷の居酒屋に飲みに行きましたが、
酔っ払いすぎまして。

電車で岡山駅まで帰ってきたのに気づかずに眠っていて、
駅員さんに起こしてもらいました。
「やべえっ!」と気づいて、礼も言わずに電車を飛び降りて
一目散に帰宅しました。

あとで考えると、岡山駅止まりの電車で、良かったです。
こういうことをしていると、濁ってしまうでしょうね。

皆様も、どうぞお気をつけ下さい。
# by shin710Y | 2012-06-14 19:51 | こころの健康

排尿から学ぶ健康管理のメカニズム

紳士淑女のみなさま。
本日はいきなりシモネタ風の話になりまして
大変失礼をいたします。

排尿とは。
体内で利用価値のなくなった老廃物が蓄積した時、
体外に排出する生理現象です。

尿は、自動的に、出て行きます。
例え気を失っていても、出てゆきます。
何の、努力もいりません。
出さないように踏ん張ることには、努力が必要です。
力を抜いてリラックスすればするほど、うまく出てゆきます。
うまく出せないときは、病気として治療対象になるでしょう。

これは、尿という目に見える形のあるものなので、
これでよかったのだと子どもにも理解できます。
排尿したことで不安になる人はいません。
排尿は、病的なことではなく、生理的なこと、健康な現象だと
理解されています。

このまま、失礼して汚いお話しを継続します。

汚いオシッコが出れば出るほど、
その分体内の汚れが減ったことになります。
だとすると、便もたくさん出れば出るほど、
体がきれいになったことになります。

では、目ヤニや鼻水、痰は。
やはり、出れば出るほど、体内の汚れが抜けて
綺麗になったことになりませんか。
汗もしかり。

ただ、汗はともかく、鼻水や痰が出ることは
異常現象、病気の症状だということになっています。
たしかに注意が必要です。
注意が必要ではありますが、一概に悪いことだとは言えないと
思います。

辛く、うっとうしく、苦しい現象ではありますが、
苦しんだだけの効能もあるということです。

病気であれば正確に診断して対処したうえで、これらの
排泄現象を自分の我慢の出来る範囲で、都合のつく範囲で、
そのまま放置して悪い物を出せるだけ出すことを試みることは
価値あることだと考えています。

さて、「疲れを出す」という表現があります。
色々大変な想いをされている方に対して
「お疲れが出ませんように」を言って気遣います。

ですが、もし、体内で「疲れ」という目に見えない老廃物が蓄積した時、
これをいつまでも体内に保存しておくとどうなるでしょうか。
内臓その他に、重大なダメージが加わってしまうのではないでしょうか。

ですから、疲れも一定レベル以上に蓄積したら、体外に排出してゆかないと
健康を維持できなくなると思います。

疲れは、外に出さないと、健康を維持できない。
丁度、尿や便を外に出さないと、健康を維持できないのと同じです。
疲れを出さないように踏ん張るためには、努力が必要です。
努力をやめれば、疲れは自動的に出て行きます。
疲れを解消するためには、疲れを外へ出す必要があるという
ことになります。

「疲れが出ませんように」というのはやはり美しい表現であり、
相手への思いやりです。

これを私なりに注釈しますと、
「疲れをため込みすぎて、どうにもならないところまでため込んでしまって、
限界を超えてしまったために噴出してしまうような事態にならないことを
祈っています」ということになるでしょう。

そこで、普段から早め早めに上手に疲労をうまく排出して
解消できていれば、
疲労が重大なレベルまで蓄積して噴出しなくても済むと思います。

おしっこが外へ出たら安心してもよいように、
疲れを出せたら安心してもいいのです。
ため込んでため込んで、あとで大変なことになるよりは
はるかにいいでしょう。

ただ、その際気をつけるべき点があります。

尿がたまったら、出さないと落ち着きませんが、
時と場所を選ぶ必要があります。
授業中に、自分の席に座ったまま出すと、問題があります。
そうではなくて、休憩時間になったら、トイレで出せばいいのです。

疲れを出すにも、適切な時と場所があります。
休憩時間に、適切な場所で、出せばいいのではないかと思います。

例えば。

夜は寝室で、しっかりと眠りましょう。
日中は、タイミングよく休憩を取って、頭と体を休めましょう。
ちょっと体操するのも有効です。
深呼吸して全身に酸素を供給して、水分も適切に取りましょう。
お風呂にも、なるべく入りましょう。
あるいは、温泉に行って湯治をしてみるとか。

自分なりのリラックス法を開発しましょう。
リラックスできれば、疲れが勝手に出てゆきます。
リラックスすることを上達させることが、健康度を高める
一つの要素です。

色々と工夫してみられることをお勧めします。

それでもなお、なかなか状況が厳しく、解決策が見当たらない場合は、
個別相談に乗らせていただいております。

何か問題を抱えている場合は、その問題の解決策を考えていく
必要がありますし、
その問題や状況の受け取り方、認識の仕方を検討し直した方が
いい場合もあります。

個人の努力だけではこれ以上の進展がみられないようであれば、
他者への働きかけや組織的な取り組みも必要となります。

私は医師ですので、守備範囲は健康管理に関する事柄であり、
例えば借金問題や反社会的な問題となりますと
診察室で直接解決することは出来かねますが、
何かお役に立てることがありましたら幸いです。
# by shin710Y | 2012-05-19 19:48 | 日記

不安を乗り越える術(すべ)は「ピカルの定理」に学べ!

「ピカルの定理」、面白いですね。
バラエティ番組の中では、好きな番組です。

その中に、
「カメレオン~バレずに潜入の定理~」という
コーナーがありますね。
時々、見ています。
ご存じない方のために、簡単にご紹介しておきます。

芸人が、色々な場所(例:引越しサービス現場、ホストクラブ、
サッカーの試合など)にドサクサ紛れで潜入するという
チャレンジを競い合うコーナーです。

どれだけの時間その場所にバレずに滞在し続け、
さもあたかも元々のメンバーであるかのごとく振舞えるかを
チャレンジします。

挑戦者の行動の難易度によって、報酬がどんどん上がってゆきます。
その際、あらかじめどんな行動を取るかの難易度の一覧表が
画面に示されます。
難しい、大胆不敵な行動であればあるほど、報酬が上がります。

潜入したチャレンジャーはもちろんのこと、
それを見守る番組レギュラーやゲスト、
そして視聴者みんな、
ハラハラ・ドキドキしながら、
どこまでやれるのかを、楽しみます。

実は、昨日の晩も、見ちゃいましてね。
サッカーの試合に潜入するのは、凄かったですよ。
すごく面白かったです。

ご存知のない方は、是非一度番組を見て下さい。

さて、治療法の一つに「行動療法」というものがあります。
これは、避けておきたい行動に挑んで克服してゆく治療法です。

例えば、不安障害のため一人で外出するのが怖い場合、段階的に
難易度を上げて徐々に慣らしてゆきます。

外出行動を、難易度0%の行動から、難易度100%の行動へと
細かく分類し、不安階層表と呼ばれるものを作成します。

そして、例えば不安度30%の行動をクリアーできたら、
次に不安度35%とか40%の行動に挑んで行きます。

特定の目的を持ち、計画的に行われれば、
「エクスポージャー」と呼ばれます。
エクスポージャーとは、何か回避したいものに自分をさらす、
暴露するということです。

そうして、不安であっても、やり遂げることが出来た、
という体験を積んでゆきます。
実際に自分が体験すれば、それが何よりの自信となり、
不安があっても何とかなることを理解できるようになります。

普通は、不安な感情は調子の悪さを意味しており、
不安を減らすことが治療の目標だと思われがちです。
しかし、それだけが目標となると、いつまでたっても
自分を変えることが出来ません。
自分が変わることは、最終的にその人の行動が変わることです。

何かを避けておけば、当面その件についての不安は減りますが、
逆に、自分はこの件については出来ることがないという認識が強まり、
結局苦手意識を強めてしまいます。
そのため、所期の目的を達成できなくなってしまいます。

目的を達成するためには、
行動を起こす以外に方法はありません。
いくら頭の中で念じたところで、
行動を起こさなければ何も起きません。

極端な場合、リンゴを食べたいなと思っていて、
目の前にリンゴが置いてあったとしても、
そのリンゴに手を伸ばして食べるという行動を起こさなければ、
リンゴを食べるという目標は成就しません。

行動だけが、目標を成就します。
そういったわけで、人生自体がいわば一種の行動療法とも言えるでしょう。

さて、次の行動にチャレンジしてみようと思ったけれど、
足がすくんでしまいそうな時。

「カメレオン」のコーナーを見て、元気を出してみましょうか。

お笑い番組と一緒にして、お叱りを受けるような気も
しましたが、例えとしては結構わかりやすいのではないかと
思いまして、あえて書いてみました。

一つ上の難易度のチャレンジを達成できた時の報酬は、
ゼロ円かもしれませんが、千里の道も一歩からです。
小さくとも大きな一歩だと、言えると思います。

御健闘を祈ります。
# by shin710Y | 2012-04-12 21:11 | こころの健康

私の講義スタイル

岡山医療技術専門学校で、精神医学の講義をしています。
もう10年になりました。
理学療法士の卵さん、作業療法士の卵さんに教えています。

彼ら・彼女らは、精神医学の知識が最初はまったくありません。
そこで私は、単に知識を詰め込むだけの授業をするのはやめて、
むしろ精神医学に興味をもってもらえるように、あの手この手で
工夫をこらしています。

興味を持ってくれさえすれば、あとは学生が自分自身で
どんどん勉強してくれるのではないかと考えているからです。

逆に、「精神医学は難しい、とっつきにくい、
授業がつまらなかった」という印象をもたれると、
その後精神医学嫌いの医療人になってしまうのではないかと
危惧しているのです。

精神医学に積極的な興味をもつ学生が増えてくれたら、
社会人デビューした後に、患者さん方に一味違った接し方、
仕事ができるのではないか。
立派に社会貢献してくれるのではないか。
それを期待して、講義を続けています。

講義スタイルは、スライド、板書、資料配布、教科書、臨床経験、
下らないジョーク、自分自身の青春時代、失敗談など、
変化を持たせて飽きがこないように何でも話します。

私の講義の特徴は、その他に

・グループワークを行う
・必ず途中休憩を入れる
・休憩終了を知らせる麗しい(?)ベルを鳴らす
・みんなで体操する
・講義のルールを最初に明示する

学生の反応はそれぞれですが、
これまで評価が良かったのは、
グループワーク、休憩、臨床経験談です。

グループワークでは、学生に判断に迷うような課題を与えて
小グループで議論させます。
その後、グループの代表者に発表を募ります。

同じ問題でも色々なものの見方があることを知ること、
コミュニケーションの練習になること、
最後に私が出すコメントが面白いようです。

また、講義は90分あるのですが、ずっと集中し続けることは
難しいと思いまして、あえて途中に10分弱の休憩を取ります。

これで、学生の頭がシャキッとしますから、授業が80分程度に
短縮してしまっても、十分に元が取れていることになろうかと
思われます。

さらに、休憩の始めに授業名物となっている体操をします。
私が学生の前に立って模範演技をします。
明るく、元気よく体操します。

私の得意技は、ドーパミンが出るジャンプです。
今年は年男(フォーティー・エイト)ですが、
やけのやんぱちでジャンプします。

学生の反応は様々です。
ノリのいい学生、中間層、ハニカミ屋さん、ボー然としている者。
学生の反応には構わず、飛び上がっています。
なかなか、気持ちいいものです。

これも、学生の覚醒度を上げて授業に集中させるためです。
そして、世の中で貢献できる人物にしてゆくためです。
お分かりですね?

しかし、回を重ねると段々とマンネリ化してくるのは避けられません。
そこで、H23年度の授業では、初の試みとして
私の両脇に1名ずつブラザーを従えて、3人体制で体操してみました。

これに味を占めまして、
最後は両脇に2名ずつ学生を従え、計5名で体操しました。

前に担ぎ出された学生は照れているのですが、
中には「自分も前で一緒に体操したかった」という学生もいました。

毎年、期末テストで授業に対するアンケートを行いまして、
学生の意見を参考にして良いところは伸ばし、改善できるところは改善を心がけ、
年々少しずつでも授業が充実してきたのではないか、な?と。うん?
歴代の学生に感謝したいと思います。

ルール作り、授業運営に関しては、当院の職員にもいろいろ
知恵を出してもらって、ここまで来れました。
有難いことです。

学校の先生方、
ギリギリになってもいつも気持ちよく動いてくださる事務の方々、
皆様のお蔭だと心より感謝しております。

最後に、この授業をするようにお声がけをした下さった
山陽病院の中島良彦院長先生に厚く感謝御礼申し上げます。
# by shin710Y | 2012-03-14 23:19 | 日記

お風呂で出来る認知療法

認知療法は、出来事の受け取り方を柔軟にして
幅広い考え方が出来るように練習することで
気分を楽にしたり、行動力を上げる治療法です。
一般の方向きの本もたくさん出版されています。

認知療法のための認知療法ではなく、あくまでも
一つの治療法ですから、この治療をどうしても
しなければならないというわけではありません。

そもそも、当院では大抵の方の診察において
実は何がしか認知療法的な関わりを行っております。

さて、今回はちょっと変わった認知療法をご紹介したいと
思います。
「究極の認知療法:実践編」と題しまして、お届けします。

最初にお断りしておきますが、これは学会などで
公式に認められている方法ではありません。
ですから、何の科学的データが得られているわけでも
ありません。

あくまで、私自身が自分で実行してみて、これはいいなと
個人的に思っている方法をご紹介するだけです。
「認知」と言う言葉を非常に広く解釈して、気楽に
ブログにアップしているだけであることをご了解ください。


これまで究極のストレス対策・究極の認知とは「感謝」である、
とお話ししてきました。
そこで、今日は楽しく感謝する練習法をご紹介します。

ある方に、教わった方法です。
「湯行」といいます。

頭だけで感謝するのではなく、全身で感謝する方法です。

よく、おじいさんが温泉で
「極楽じゃあ~」と思わずうなっていますね。
あれをイメージしてみてください。
お湯につかれる有難さをしみじみ堪能しましょう。
それでは、具体的な方法についてご紹介します。

お風呂につかります。
「あー、あったかいな・・・」とお湯を全身で味わいましょう。

そこで、お湯は火の要素(熱)と水の要素の
二つの要素が合体して出来ていることを
思い浮かべます。

「もし、ここに火の要素がなかったら」と考えます。

すると、このお湯は真水か、氷になってしまうのだな。
火の要素があるから、自分は今こうして温まることが出来るのだな。
火の要素とは、なんと有難いものなのか、と身にしみて
感じ取ります。

発電所があるおかげだな。
色んな人が働いているから、ここに火のエネルギーが届いているのだな。

頭で考えるだけではなく、手や足や胴体で、その有難さを感じ取る。
火の要素がもし地球になかったら、凍りついた惑星になってしまうな。
火の要素があるから、こうして地球に命があるのだな。

次に、「もしここに水の要素がなかったら」と考えます。

水の要素がなければ、そもそもお湯自体が存在せず、
湯桶は空焚き状態となって自分はヤケドをしてしまうだけなのだなと
想像できます。

この世に水の要素がないと、ゆったりとお湯にはつかれないわけだし、
風呂場のうるおいや、自分の体の中の水分も全部なくなって
しまうのだな。
この地球は、乾ききった死の惑星になるだけだな。

水道があるお陰だな。
色んな人が働いているから、ここに水のエネルギーが届いているのだな。

さて、火と水は、まったく正反対の性質を持っています。

火は、熱くて、縦へ縦へ、上へ上へと燃え上がます。
水は、冷たくて、横へ横へ、下へ下へと拡がります。
この全く相反する性質の要素が、見事に合体しているのが、
お湯です。

二つの要素が溶け合って、いい塩梅(あんばい)に
なっているのです。
その絶妙の仕組みを、体で感じ取るのが、この
「湯行」です。

今日一日、無事に大怪我もせず安泰に過ごせたことも、
あわせて感謝すると、なお良いでしょう。

私は、この方法を10年以上前から知っていました。
たまに、やっていました。
多分2010年頃に、ようやく習慣化出来ました。
昨年の3.11大震災のあとは、とくに身に染みて
有難いと思えるようになりました。

正直なところ、これを行ずるのは何か面倒だったのですが、
今ではやらないでいると、歯磨きをサボったような感覚になります。
血行も良くなるし、気分もよくなります。

私の健康法の一つです。
物事に感謝するのが、以前より少しでも上達できていれば
いいのですが。まだまだですけどね。

よろしければ、是非お試しください。
# by shin710Y | 2012-02-21 19:32 | こころの健康

やってます認知療法

認知療法、面白いです。
病気のある方だけでなく、現在健康な方にもとても役立ちます。
アメリカでは、学校教育にも取り入れられているようです。
当院でも、必要に応じて治療に取り入れています。
実は、何年も前からやっておりまして。
ご興味のある方は、「不安・うつネット」をググッてください。

さて、以前このブログで、
「究極のストレス対策とは、感謝である」と書きました。
認知とは、物の受け取り方のことですが、
いろいろな受け取り方の中でも、感謝に勝るものはないでしょう。
そもそも、ストレスという言葉自体が、
物事を不快に感じているという前提に立っています。

しかし、同じ出来事でも違った解釈がないのか、
マイナス面だけでなく、プラス面もないのかとか、
実は相手の行動にもまったく悪意がなかった可能性もないかとか、
幅広い解釈をしてゆけるようになってゆくことが
認知療法の一つの目標になります。

少しずつ、広い目で周りの出来ごとを理解してゆく練習です。
でも、そんなことって、果たして自分でも出来るようになるのだろうか?
不安になる人が、少なくありません。

御安心ください。
認知療法のいいところとして、
「一見大変そうなことでも、小さなステップに分けて、
一歩ずつ進んで行きましょう」という基本的な考え方があります。

物事を、もっと広い視点で、柔軟に考えることが簡単なことでは
ないからこそ、練習してゆくのです。
そして、柔軟な認知から、実際に前向きな行動をとってゆくことで、
より良い結果を生み出せるようになれば一番喜ばしいことです。

泳げない人が、水泳教室に入った翌日に
バタフライを泳いだら凄すぎます。
でも、最初は「顔つけ」あたりから練習して、泳ぐという動作を
パーツに分解して、一つ一つ覚えてゆけば、いつか
個人メドレーだって出来るようになるでしょう。

「量質転化」という言葉がありますが、
量をこなして同じことを何度も反復練習してゆけば、
いつか質が向上してゆきます。
継続は力なり、というわけです。

次回は、認知療法の本には、決して書かれていないことに
ついて書いてみようと思います。

思わせぶりなエンディングにしてみました。
巨人の星のマンガで
マウンド上の星飛雄馬がワインドアップして降りかぶったまま
過去の回想シーンが走馬灯のように出てきて「次回に続く」と
画面表示されて終わってしまうかの如し。
では失礼します。
# by shin710Y | 2012-02-01 22:40 | こころの健康